2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Corporeal Images in the Transition Period between 18th and 19th Centuries - Goethe, Herder and the Performing Arts
Project/Area Number |
15K02401
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武井 隆道 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10197254)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 真 筑波大学, 人文社会系, 教授 (50250999)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 身体 / ヘルダー / ゲーテ / 視覚 / 舞踊 / 彫刻 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年9月28日筑波大学において、シンポジウム『18・19世紀転換期の身体』を開催し、啓蒙主義から近代市民社会が形成されたヨーロッパにおいて、身体がどのように認識、表現されたかを,文学・哲学・舞踊に視点を据えて考察した。講師は以下の通り:マリアマ・ディアグネ(ベルリン自由大学助手);森立子(日本女子体育大学准教授);濱田真(筑波大学人文社会系教授);嶋田洋一郎(九州大学教授);武井隆道(筑波大学教授)。9月29日筑波大学において、ディアグネ氏によるコンテンポラリーダンスのワークショップを開催、筑波大学舞踊専攻学生らが参加した。 2017年5月立教大学で開催された日本ヘルダー学会特別企画において濱田は『思想』(岩波書店2016年第5号)掲載の濱田の翻訳と解題「ヘルダー『イメージについて』」および論文「ヘルダーにおける発見術と記憶術」について、武田利勝氏(九州大学准教授)と田邉恵子氏(早稲田大学助手)からの批評を受け議論を行い、「イメージBild」や「発見術Heuristik」に関するヘルダーの思想について考察した。 濱田は笠原賢介氏(法政大学教授)の『ドイツ啓蒙と非ヨーロッパ世界-クニッゲ、レッシング、ヘルダー』(2017年未來社)への書評を『ドイツ研究』(52号、日本ドイツ学会、169~172ページ)に発表した。 2016年度は武井と濱田はドイツ・ヴァイマルのゲーテ・シラー文庫とアンナ・アマーリア図書館において資料を収集、2017年度にはイタリアにおけるゲーテ、シラー関係の史跡や施設を訪問し、資料収集と現地調査を行った。 これらの成果を2018年3月、報告論文集に発表した。ここに濱田は『彫像を観るということ - ヴィンケルマンとヘルダーにおける古代造形美術鑑賞の問題を中心にして -』、武井は『パレルモのゲーテ ― 物語の基盤としての身体と空間 ―』の論文を執筆掲載した。
|
Research Products
(4 results)