2015 Fiscal Year Research-status Report
20世紀前半の日中における小品文形成に関する比較研究-文学・教育・出版を視座に
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15K02443
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
鳥谷 まゆみ 立命館大学, 衣笠総合研究機構, プロジェクト研究員 (00580507)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小品文 / 夏べん尊 / 雑誌 / 教科書 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日中両国における文学・教育・出版という三つのテーマにおいて、従来とは異なる多角的な視点から20世紀前半の日中両国の小品文における時代的特色を明らかにし、日中それぞれの「近代」の歩みついて問い直す試みである。2015年度には国内での口頭発表2件(中国文芸研究会2015.10、中国語圏地域人文学研究会2015.12)、合評報告1件(中国文芸研究会2016.3)を行った。また、論文発表1件(『立命館経済学』2016.2)を行った。なお、2016年3月に予定していた北京大学での国際ワークショップの開催は、次年度6月に変更になったため、本年度における国際口頭発表は0件となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り、研究会等での口頭発表を経て、従来、明らかではない夏べん尊の東京留学状況について、論文にまとめた。 ただし、2016年3月に予定していた北京大学での国際ワークショップの開催が、次年度6月に変更になったため、近代中国小品文における日本小品文の影響とその変容に関する国際的議論については次年度に行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年6月に北京大学での国際ワークショップ「異文化コンテクストにおける文学形式」に参加して口頭発表を行う。同ワークショップへの参加を通じて、日中小品文の形成について、国際的視野から議論を行いたい。これにより、中国語圏において小品文が如何に変容し、また定着していったのか、地域を広げて研究を展開する基盤を構築したい。今後も張麗華(北京大学)、津守陽(神戸市立外国語大学)と連携して、継続して国際ワークショップを開催する予定である。
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Causes of Carryover |
2016年3月下旬に予定していた北京大学での国際ワークショップの開催が2016年6月に変更になったため、当初計上していた北京までの往復の旅費、およびワークショップでの口頭発表にかかる経費を使用しなかった。また、当初予定したコンピューターの購入を見送ったため、その分の余剰金が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度に使用しなかった経費について、2016年度、主に旅費、物品費として使用する計画である。前者は、2016年6月に延期になった北京大学での国際ワークショップへの参加、後者はコンピューター一式の購入を予定している。
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Research Products
(3 results)