2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K02446
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大東 和重 関西学院大学, 法学部, 教授 (60434859)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 台南 / 文学 / 台湾 / 植民地 / 日本文学 / 外国文学 / 比較文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究課題「台南文学の研究‐日本統治期の台湾人作家を中心に」について、以下の実績をあげることができた。 (1)研究成果の公表:本年度は、1回の海外シンポジウム発表を行った。台南出身の作家葉石濤について、「平地先住民の失われた声を求めて‐日本統治下の台南における葉石濤の考古学・民族学・文学」と題する発表を、輔仁大学日本語文学科国際シンポジウム「文化翻訳/翻訳文化」(東アジアと同時代日本語文学フォーラム、台湾台北、輔仁大学、平成27年(2015年)11月)にて行った。現在論文として投稿中である。また台南出身の文学者王育徳に関する論文や、日本統治期の台南における台湾人の文学活動を概括する論文を執筆した。これらは2016年6月に掲載論文集・雑誌が刊行される予定である。 (2)資料・書籍の購入と分析:台湾・台湾文学・植民地・日本文学・外国文学・比較文学と関わる資料や研究書を購入した。これらの資料や先行研究の分析を進めた。 (3)資料の調査・収集と分析:12月に台南の台湾文学館や台南市立図書館、台南周辺地域の図書館分館等で、関係する資料の調査・収集を行い、台南文学と関わる資料や書籍を閲覧・収集できた。日本統治期の新聞『中華日報』や、戦後の台南で刊行された郷土研究雑誌など、現地の図書館のみが所蔵する資料・書籍も多く、成果があった。また、台南現地の研究者と意見を交換するなど、大きな収穫があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2015年度は初年度だが、資料の収集や現地での調査が順調に進んだ。また成果発表については、1回の発表を行い、論文として投稿する(現在審査結果待ち中)ことができた。当初の計画通り、年1~2回程度の発表、1~2編程度の論文発表の予定を順調に進めつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年は、6月に2回の海外での発表を予定しており、また6月に刊行される予定の2編の論文をすでに完成し提出してある。よって当初の計画を順調に進めることができる見込みである。
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Research Products
(1 results)