2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Literature in Tainan by Taiwanese under Japanese Colonial Rule
Project/Area Number |
15K02446
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大東 和重 関西学院大学, 法学部, 教授 (60434859)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 台南 / 文学 / 台湾 / 植民地 / 日本文学 / 外国文学 / 比較文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究課題「台南文学の研究‐日本統治期の台湾人作家を中心に」について、以下の実績をあげることができた。 (1)研究成果の公表:本年度は、1回の国際シンポジウム発表を行い、1回の研究集会を開催した。口頭発表については、「一九八〇年代以降の台南における日本統治期台南文学の発掘」と題する発表を、国際シンポジウム「台湾人が歩んだ民主化・本土化の道‐台湾民主化運動の 40 年」(台湾文化光点計画、大阪大学、2017年6月25日)にて行った。研究集会については、映画「日曜日式散歩者」の上映と関連発表を行う、企画「映画「日曜日の散歩者」と風車詩社」(中国文芸研究会夏期合宿、立命館大学・花園会館、8月28日~30日)を開催した。映画「日曜日の散歩者」は日本統治期台南の詩人楊熾昌らが結成した風車詩社を描くドキュメンタリー映画であり、監督を招いて上映するのみならず、風車詩社に関する発表を四人の研究者が行った。研究代表者は企画・運営者として関わり、研究課題と関わる大きなイベントとして行った。また、現在これまでの研究をまとめて、『台南文学‐日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像』(仮)と題する研究書を、2018年度中に刊行できるよう、執筆中である。 (2)資料・書籍の購入と分析:台湾・台湾文学・植民地・日本文学・外国文学・比較文学と関わる資料や研究書を購入した。これらの資料や先行研究の分析を進めた。 (3)資料の調査・収集と分析:12月に台南の国立台湾文学館や台南市立図書館・国立成功大学図書館で、関係する資料の調査・収集を行ない、台南文学と関わる資料や書籍を閲覧・収集できた。目下の研究対象である、荘松林・許丙丁・王育徳などと関わる、現地の図書館のみが所蔵する資料・書籍も多く、成果があった。また、台南現地の文学研究者と意見を交換するなど、大きな収穫があった。
|
Research Products
(1 results)