2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative and diachronic studies of terms in the various Chinese New Testaments from 19th century to 20th century
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15K02512
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
永井 崇弘 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 准教授 (80313724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩山 正純 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10329592)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 漢訳聖書 / 訳語 / 対照表 / 全文テキスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、平成28年度に引き続き、訳語一覧表のフォーマットに11種の漢訳聖書訳本の訳語を入力する作業を行った。この作業を行いつつ、南京官話訳、マーシュマン訳、文理和合訳については、全文の電子テキスト化が完成した。これらの成果もふまえながら、本年度では5月に中国北京の北京外国語大学で行われた国際学会である東アジア文化交渉学会北京大会において、研究代表者である永井は「関於馬力遜与馬士曼所依拠的新約聖経希臘文体」という題目で口頭発表を行い、研究分担者である塩山は「聖経中的時間表現和漢訳」という題目で本課題での研究成果を発表した。また12月には永井が本研究課題の総括的成果報告として、「近代プロテスタント系漢訳新約聖書における「Logos」の訳語の形成について」(福井大学言語文化学会)という口頭発表を行った。研究論文としては、永井が「関於馬力遜与馬士曼所依拠的新約聖経希臘文体」(『福井大学教育・社会系部門紀要第2号』、2018年1月)、塩山は「聖書のなかの時間表現と漢語文理訳」(『関西大学東西学術研究所紀要』第51輯)(印刷中)、「麦都思的官話訳《聖経》和教科書与其語言特徴」(『国際漢語教育史研究』商務印書館)(印刷中)を著した。また、訳語一覧表作成作業および聖書訳文の全文電子テキスト化に際して、数多くの印刷が不鮮明な文字、参照版本における欠落字を明らかにするために、英国図書館における資料調査も行った(南京官話訳、モリソン訳、マーシュマン訳)。特に一覧表作成および全文テキスト化に際して大きな支障をきたしていた南京官話訳については、英国で3種の版本を調査することができ、不鮮明文字、欠落字を解消することができた。さらに、本年度は本課題の最終年度となるため、この3年間の研究成果をまとめた研究成果報告書(研究発表(論文、口頭発表)、11種の訳語一覧表(部分))を作成した。
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Research Products
(7 results)