2018 Fiscal Year Research-status Report
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15K02519
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
古閑 恭子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (90306473)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 言語学 / 譲渡性 / 名詞 / セフィ語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、前回のNzema語調査に続き、ガーナSehwi-WiawsoにてSehwi語の調査を行った。ガーナ大学のAgbedor氏に紹介していただいたインフォーマント(60歳代男性)に対して、名詞約300語および所有構文のデータを書き取り、録音した。このデータは、当言語における可譲渡/不可譲渡名詞の区別がどのように音韻形態論的に表れているかを調べるものである。データは帰国後整理、分析した。前回のNzema語の可譲渡/不可譲渡名詞についてはこれまで指摘されてこなかった重要な音韻形態論的特徴を提示できたが(「アジア・アフリカ言語文化研究に掲載)、Sehwi語は、おそらくアカン語を中心とする他言語からの影響があるため複雑な様相を示し、分析が難航している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アカン系言語の比較対照研究として、まずNzema語の可譲渡/不可譲渡名詞について分析した(成果は「アジア・アフリカ言語文化研究」に掲載)。引き続き、今回はSehwi語の可譲渡/不可譲渡名詞について分析した。両言語にはアカン語、双方と異なる点も多く、アカン系言語の名詞クラスについて意義ある指摘ができそうである。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きSehwi語データの分析を行う。できれば今年度中に論文化する。また引き続きこのテーマについて、アカン系の別の言語を対象に調査を行いたい。
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Causes of Carryover |
育児中のため、長期フィールドワークが不可能だった。今年度も短期ではあるがフィールドワークを実施したい。
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