2015 Fiscal Year Research-status Report
日本人住民と外国人住民の共生コミュニティ形成を支える探究型教育連携モデルの構築
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15K02637
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
半原 芳子 福井大学, 教育学研究科(研究院), 特命助教 (00637811)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 持続可能性 / 多言語多文化共生 / 探究的学習 / 学習支援者の力量形成 / 省察的実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
[本研究の目的]本研究では、日本人住民と外国人住民の持続可能な共生コミュニティ形成に向け、探究型教育連携モデルを構築し提起することを目指している。そのために、学校および地域の学習支援者らと共に外国籍児童生徒および外国籍住民への探究的な学習に取り組むとともに、その探究のプロセスならびに学習支援者の力量形成過程をD.A.ショーンの研究(省察的実践)を理論的枠組みに明らかにする。 [研究実績] 1.学習支援者の長期にわたる実践の歩みを記録化する取り組み:福井市・越前市で外国籍児童生徒に学習支援(「教科・母語・日本語相互育成学習」等)を行っている学校および地域の学習支援者に聞き取り調査を行い、記録化を進めている。平成27年度はこの跡づけによる記録の一部を論文として発表した(『教師教育研究』8号)。 2.外国籍児童生徒の学びと成長の跡づけ:学習支援者とともに探究的な学習に取り組んでいる子どもの学びと成長を参与観察や聞き取り調査にて辿っている。得られた成果を近々学会で発表する予定である。 3.国内外の学習支援者らとの実践の相互検討:実践的な力量を培っていくために、学びを培う教師コミュニティ研究会および福井大学教職大学院の取り組みと連動しながら、学習支援者が実践を交流・共有し公的に実践を相互検討することを進めている。平成27年度は北京(ラウンドテーブル2015北京「実践のプロセスを協働でふり返る」)、福井(第31回実践研究福井ラウンドテーブル、第32回実践研究福井ラウンドテーブル)にて、研究代表者を含む実践者らが実践報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画通り進んでいるが、当初研究フィールドとして福井県内で最も外国籍児童生徒・住民が多い越前市のみを予定していたところを、現在は福井市・越前市をフィールドとして研究を進めている。また、子どもの学びと成長の跡づけについては、子どもが低学年であることやプライバシー保護の観点から調査がやや難しい状況にある。そのため現在は中学を卒業した子どもに限って調査を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
学校および地域の学習支援者の探究プロセスならびに力量形成過程を明らかにするという本研究目的に基づきながら、今後は学習支援者の長期にわたる実践の歩みの記録化をより発展させていく。具体的には、学習支援者の取り組みを支えている「コーディネーター」の実践にも着目し、その記録化と跡づけに取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
当初計上していた平成27年度の海外での学会発表にかかる旅費は研究の進捗状況からH28年度に繰り越すこととなった。また、外国籍児童生徒の学習を支えることを目的に計上した教材翻訳にかかる人件費・謝金は教科書の改訂(小学校はH27年度、中学校はH28年度)により思うように進めることができず繰り越すこととなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H28年度は繰り越した旅費と人件費・謝金を計画的に使用する。旅費については、現在外国籍児童生徒の学習に共にかかわっている学習支援者を研究協力者とし研究の成果を共同で国内外に向け発信していく。また、教材翻訳作業も複数言語取り組んでいく。
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Research Products
(5 results)