2018 Fiscal Year Annual Research Report
A study on collaborative language teaching in Japanese language education at secondary schools outside Japan
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15K02669
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
門脇 薫 摂南大学, 外国語学部, 教授 (40346581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 孝卿 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 特任准教授(常勤) (30467063)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教師間協働 / ティームティーチング / 初等中等教育 / バイリンガル / 日本語教育 / オーストラリア / 母語話者教師 / 非母語話者教師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、海外の初等・中等教育の日本語教育における日本語非母語話者教師と日本語母語話者教師との教師間協働に関する研究である。これまでの中等教育の日本語学習者数(多くは高校生)が多い韓国とタイにおける教師間協働の研究に引き続き、本研究でも中等教育の学習者数が多いインドネシア、及び中等教育に加え初等教育の学習者数が多いオーストラリアの日本語教育を対象にしている。 最終年度には、これまでのインドネシア、オーストラリアでの中学・高校での調査に加え、オーストラリアの初等・中等教育機関(小・中・高)において英語と日本語のバイリンガル/イマージョンプログラムを実施している複数の学校で、教師間協働に関する調査を実施した。実際の授業を観察し、教師を対象にインタビューを行った。 オーストラリアでは、最近では「CLIL(Content and Language Integrated Learning)」のような「内容(教科)と言語の統合的学習」が盛んに行われるようになってきた。このようなプログラムを実施している学校では、日本語非母語話者教師と母語話者教師が協働で日本語と教科を指導しており、他の国では見られないような教師間協働が行われていることがわかった。 最終年度には、これまでの研究の成果を海外の日本語教育学会及びシンポジウムで発表した。本研究で得られた知見は、海外の学校教育における日本語教育事情を知るための貴重な研究資料になりうる。
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