2017 Fiscal Year Annual Research Report
Building and examining threshold hypothesis: Effects of large amount of input on language acquisition
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15K02688
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| Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
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Principal Investigator |
吉井 誠 熊本県立大学, 文学部, 教授 (70240231)
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2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 第二言語習得 / 多読 / インプット / 英語教育 / 長期的研究 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は実験調査を継続して実施した２年目であった。文献研究と平成28年度の実験調査の結果から、学習者に変化が見られるためには少なくとも１０万語から20万語の読書量が必要であることが分かった。 この指標を継続して検証するための実証研究に取り組んだ。平成28年度同様に前期に大学２年生を対象とした授業(Extensive Reading & Listening) において15週間にわたる実験を行った。40数名の参加者を対象に授業のカリキュラムの一環として多読に取り組み、読書量と英語力の伸びとの関連性について検証した。これらの学生は１年次の後期からこの多読多聴の授業を継続して受講しており、１年を通して少なくとも２０万語のインプット受けている。学習者にどのような変化が起きるのか、英語力全般、読解力、聴解力、語彙力、読書速度など様々な観点から調査した。読みの速度についてはWeb上でのオンラインプログラムを用い、語彙力についてVocabulary Levels Test を使用した。今年度は学習者が自主的に読みたい本を自ら選び読み進める活動を取り入れており、この自主性がどのような影響を及ぼすのかにも着目した。多量のインプットを受けることにより英語のスペルの知識がどのように変化するのか固有名詞に限定して調査を行ったが、それを継続発展させ、固有名詞に加え普通名詞も加え調査を実施した。その結果をまとめ２０１７年８月に鳥取で開催された全国英語教育学会で、2018年３月に英国Swansea大学で開催された語彙習得国際学会において成果発表を行った。固有名詞に関して実施した最初の実験調査の結果は論文にまとめ熊本県立大学文学部の紀要に発表した。
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