2016 Fiscal Year Research-status Report
Siriを利用した英語音読評価ソフトの開発と英語習熟度測定への活用可能性の探求
Project/Area Number |
15K02712
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
加藤 茂夫 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70347368)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 音声認識 / Siri / アプリケーションソフト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第2言語/外国語としての英語学習者の音読の正確さを測定する、iPhone、iPad端末上でのアプリケーションソフトを開発し、英語熟達度の簡易測定ツールとしての活用可能性を探ることを目的とする。研究プロセス全体は2つの段階で構成され、第1段階では、iOS向け秘書機能アプリケーションソフトウェアである“Siri”(Speech Interpretation and Recognition Interface:発話解析・認識インターフェイス)を利用し、第2言語もしくは外国語としての英語学習者による英語音読の正確さを単語レベルで簡易に計測するソフトウェアを作成することを目的とする。そして第2段階では、前段階で作成された自作アプリケーションソフトを利用し、英語音読の正確さと、第2言語もしくは外国語としての英語熟達度、とりわけ英語リスニング技能の習熟度との関連性を日本の大学に在籍する学士課程レベルの被験者を対象として調査し、最終的に英語熟達度測定ツールとしての利用可能性を探ることを目指すものである。ソフトウェアの原型がすでにiPad上において作成されている状態である。現段階でのアプリケーションソフト上の処理プロセスは、iPad初期画面に音読対象とするテキストを入力(もしくは他のウェブサイトから対象とするテキストをコピーすることも可能)し、同画面上の「発音スタート」タブをクリックする。すると、iPadお馴染みのキーボードが同画面下部に現れ、Siriキーをタッチして音読を開始する。Siriの入力を終え処理が完了すると、自動的に音声認識されたテキストが画面に現れ、テキスト全単語数の内、Siriが正確に認識をした単語数の割合を百分率で計算し画面下部に表示される。こうした単語認識機能を備えたアプリケーションソフトの原型が現在、作成されている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画上の第1段階末までとして設定したところの、アプリケーションソフト機能の整備・拡充において、どの程度までの機能設定を目指すのか、そして、その機能設定の実現に対する技術的な制約はどの程度見込まれるのか、等の調整が難航し、結果的に第2段階に進むことができない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
第2段階のデータ収集に向け、まずはアプリケーションソフトウェアの目指す機能の整備・拡充を明確にし、外部業者との連携を密にしつつ技術的な解決を早急に測り、ソフトウェアを実際に使用するレベルまで到達させる。
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Causes of Carryover |
本研究における当初計画において予定されていたところの、アプリケーションソフトの機能整備の進行が遅れているため、整備・開発に充当する予定であった経費が見送られることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アプリケーションソフトの機能整備・開発に充当するものとする。
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