2015 Fiscal Year Research-status Report
自己評価フレームワークとバッジ認証機能を導入した医療英語eラーニング教材の開発
Project/Area Number |
15K02718
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
岩田 淳 島根大学, 医学部, 教授 (00280438)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
汪 曙東 島根大学, 外国語教育センター, 准教授 (50435046)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 自己評価 / バッジ認証 / 医学英語学習 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、eラーニングによる医療英語の学習支援を強化、充実させるために、学習者のレベルや関心に適した教材を提示する「自己評価フレームワーク」と、学習によって達成したスキルや知識を可視化する「バッジ認証機能」を導入した、医療学習用eラーニング教材の開発を行い、運用評価によって効果を検証し、改良を重ね、開発手順や開発教材の学習効果に関する成果を広く公開することで、医療分野の英語教育のみならず、他の専門分野の英語教育におけるeラーニングの利用推進、普及に必要な研究の基盤を確立することを目的としている。
27年度には、教材開発の基盤となるインストラクショナルデザインに必要な学習者のニーズ調査を行い、分析の結果、医学部の学生は、専門英語学習や語彙学習への学習指向が高く、eラーニングに対する期待度が高いことが判明した。この分析結果をもとに、語彙学習教材作成に向けた語彙の精選と研究協力者の協力の協力を得て、医療に関するエッセイ(15ユニット)をもとにしたリーディング教材の準備を開始した。また、コンテンツの作成と配信を行うオープンソースのLMS「Moodle」については、サーバの更新を行い、語彙教材を試験的に作成し、動作の確認を行った。教材の学習タスクの構成、評価方法についてはClayton(2012)が提唱する「自己評価フレームワーク」と「バッジ認証機能」を応用するが、本年度は基本的な構成にいて検討を開始した。この他、医療分野の英語教育やeラーニングに関する国内外の学会(医学英語教育学会、FLEAT等)に参加し、最新の研究成果にもとづいた医療英語の教授法やICTの活用法について調査と資料収集を行い、得た知見を本研究における教材選定やインストラクショナルデザインの設定に活用した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究計画にあった、(1)学習者のニーズ調査、ジャンル分析に基づいた教材トピックの選定(語彙、リーディング教材)、(2)「自己評価フレームワーク」、「バッジ認証機能」を導入したインストラクショナルデザイン設計の開始、(3)教材を運用するコースマネジメントシステムMoodleの設定、(4)関連学会への参加による研究に必要な情報収集が、概ね達成できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究の第2フェーズとなる平成28年度は次の4つの研究をすすめる予定である。 ・教材開発と教材の試行的運用 ・開発教材、配信方法に関する中間評価 ・中間評価に基づく改良開発 ・研究経過、研究手段の確認
|
Causes of Carryover |
本年度予定していた海外出張予定の一部変更があったこと、また、物品購入に必要な額が予定を上回ったことから5万円程度次年度使用額が生じることになった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に計画している中間発表や調査研究費用として利用する。
|
Research Products
(8 results)