2017 Fiscal Year Annual Research Report
Awarding Digital Badges to Certify Accomplishment and Enhance Learner Autonomy
Project/Area Number |
15K02718
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
岩田 淳 島根大学, 医学部, 教授 (00280438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
汪 曙東 島根大学, 外国語教育センター, 准教授 (50435046)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | バッジ認証 / 医学英語教育 / 動機付け / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、eラーニングによる医療英語の学習支援を強化、充実させるために、学習者のレベルや関心に適した教材を提示する「自己評価フレームワーク」と、学習によって達成したスキルや知識を可視化する「バッジ認証機能」を導入した医学英語学習用のeラーニング教材の開発を行うとともに、開発教材を運用評価によって検証し、改良を重ね、開発手順や学習効果に関する成果を広く公開することで、医療分野の英語教育のみならず、他の専門分野の英語教育におけるeラーニングの利用推進、普及に必要な研究の基盤を確立することを目的としている。 最終年度は、前年度に開発した「基本医学英語語彙1000 学習コース」教材の改良開発を行うとともに、102名の学習者を対象に、改良教材の効果(学習効果と動機づけの向上)について学習記録、アンケート調査の結果をもとに量的、質的に分析した。その結果、前年度同様な語彙力の向上が確認され、バッジ認証機能を利用した学習に「満足した」と回答した学習者が93.0%(前年度比+5.8%)、認証機能が「学習に役立った」と回答した学生が95.0%(前年度比+27.4%)にいたり、全体で高い評価を得た。一方で認証機能が「学習の動機付けに役立った」と回答した学生は68.7%(前年度比+5%)にとどまり、「動機付け」という点で改善への課題を残す結果となった。 本研究の成果により、医学英語教育においてバッジ認証機能を導入したeラーニング教材の有効性が明らかになるとともに、過密化する医学部カリキュラムにおいて有効な医療英語学習用eラーニング教材としての拡張性が期待される結果となった。 本研究実施によって得た知見、成果を研究内容について、ICTを活用した教育に関する国際学会(EuroCALL, GloCALL, ICEdutech, Moodlemoot Japan)にて成果発表を行った。
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Research Products
(9 results)