2017 Fiscal Year Annual Research Report
Compiling a Corpus of English Language Academic Papers with Information on Revision Considering Commonality of Academic Genres for Expressions
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15K02720
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
徳見 道夫 九州大学, 言語文化研究院, 名誉教授 (90099755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 省作 立命館大学, 文学部, 教授 (00325549)
宮崎 佳典 静岡大学, 情報学部, 教授 (00308701)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 英語科学論文 / 分野共通性 / 係り受け関係 / 英文校正(修訂) |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究実績の概要】(800字以内,改行5回まで) 本年度は,主に次のようなテーマを重点的に推進した. 1. 分野共通性の推定法の開発:過年度までに編纂した分野共通性に強くかかわる語彙リストを活用し,適当な言語断片に対する分野共通性の推定法の開発を行った.言語断片の分野共通性は,それに含まれる文の分野共通性の平均として与える(本来は長さ等も検討すべきであろうが,今後の課題である).文の分野共通性は,当然,それに含まれる語彙が大きな影響を与えると考えられる.しかし,英語科学論文の手引きなどに挙げられている例文を観察すると,著者らの専門分野の術語や特殊な表現が存外に含まれており,読者はそのような専門的な表現は,適当に読み飛ばして本来感得すべき広く使われる表現の構造などをとらえている.そこで,本研究では言語断片内の係り受け関係(<係る語, 係られる語>の組で,今回は係りの種類は考慮しない)に注目した.係り受け関係の分野共通性を係る語・係られる語の分野共通性の高い方の値を与える.言語断片を文としたとき,単純に文内の語の分野共通性の平均で与えた場合よりも提案手法の方が有効であることが確認された. 2. 研究会英文概要を対象とした分野共通性の推定:昨年度までに収集,蓄積していた研究会英文概要にたいして,1で提案した分野共通性を付した. 3. 修訂情報の付与とデータベース化:2で付した分野共通性に基づき英文概要に英語母語話者によって校正を施した.それらの校正情報を語の入れ替え,時制の変化,構造の変化などに類型化し,データベース化した.校正対象となった英文は1,064文で延べ語数は19,599語である.本データは,別課題の構造変化に関する校正情報データベースと併せて公開する.
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