2016 Fiscal Year Research-status Report
英語の運用力向上につながる総合学習英文法の開発に関する研究
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15K02726
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
岡田 圭子 獨協大学, 経済学部, 教授 (90316274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 典子 茨城大学, 人文学部, 教授 (60261723)
綾野 誠紀 三重大学, 教養教育機構, 教授 (00222703)
中西 貴行 獨協大学, 経済学部, 准教授 (10406019)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 学習英文法 / メタ言語知識 / 理論言語学 / コンシャスネス・レイジング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目である平成28年度は、以下の研究実績を挙げた。 (1)定期的に研究会を開催し、研究を深めることができた。この1年間に8回の研究会、打合せ会などを実施し、さらに、調査とデータ収集および分析を行い、初年度に行ってきた研究をデータで確認することができた。(2)大学英語教育学会(平成28年9月)で研究発表を行い、研究成果を周知することができた。(3)CercleS International Conference (University of Calabria, Italy) で研究成果を発表し、EUの外国語教育研究者と意見交換をすることができた。(4)研究2年目として、当初の目標としていたことを明確に進めることができている。すなわち、前年度に引き続き、記述すべき英語のメタ言語知識の選定を行い、大学生を対象とした調査を行った。さらに、英語のメタ言語知識を学習者にわかりやすく記述するため、既存の学習英文法解説文の分析を始めた。(5)理論言語学、第二言語習得、英語教育の各分野の研究者が共同研究をすることにより、学習英文法とタスクベース課題の有効な関連付けが進んでいる。 以上が、2年目終了時での研究実績の概要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に沿って定期的に研究会・打合せを行い、「運用力を高める学習英文法」の作成を目指す研究を進めている。初年度に引き続き、大学生が中学校・高等学校で学んでいるにもかかわらず間違いやすい文法項目を拾い出し、その文法項目の理論言語学的な解釈に基づいて間違いの原因を考え、それをもとに、大学生がどうすればその間違いをせずにコミュニケーションできるようになるか、気づきをもたらす課題を作成した。他動詞と自動詞、関係代名詞、受動態についての研究を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度より「理論グループ」と「タスク課題作成グループ」に分かれているが、2年目もこの分担を継続し、それぞれが共同研究を行い、効率的に研究を進めることができている。実証研究である程度良質のデータを集めることができたため、今後はこの結果を参考にしつつ、また、サンプル数を拡大しながら、学習英文法作成への具体的な取り組みを進めていく。
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Causes of Carryover |
平成27年度(研究初年度)応募予定だった国際学会テーマが本研究テーマとややなじまなかったため参加を見送った経緯、また、ヨーロッパでのテロなどに鑑みて海外資料収集を行わなかった経緯により、平成27年度に残額が出た。平成28年度は採択されたイタリアでの国際学会に予定通り参加したが、平成27年度の残額がまだ残っている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度には、国際学会1件、国内学会1件がすでに採択されており、また、そのほかにも国際学会1件、国内学会1件に応募予定であり、予定通りの使用を計画している。
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Research Products
(2 results)