2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K02733
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
湯舟 英一 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (70339208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 明延 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (10234155)
鈴木 政浩 西武文理大学, サービス経営学部, 講師 (10316789)
山口 高領 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 講師(任期付) (60386555)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 読解速度 / 理解度 / リーダビリティー / 語彙頻度 / Vocabprofile / Range program / 語彙カバー率 / 語彙レベル |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の研究の結果、以下のような要点が整理され、最終年度の研究に活かすことになった。1点目として、速読力と読解力を測定するためのパッセージに関して、語彙頻度分析を行い、語彙レベルを近いものにする必要がある。その際の注意点として、1パッセージが100語では短すぎると言う問題が出た。Hu & Nation (2000)の研究では673語、Schmitt, Jiang, & Grabe(2011)の研究では平均669.5語のパッセージが使われ(Schmittらは757語と582語の2つの異なるパッセージを用いている)。500語以上のパッセージに加筆修正をすることができれば理想的だが、現実的に困難な場合は、1試験を100語のパッセージ10個で構成する、あるいは、総語数1000語を1つとして語彙頻度分析を行うということも視野に入れて問題作成を行う。 また、語彙頻度分析について、応用言語学者が用いる主流の語彙頻度分析方法が2つあり、1つがVocabprofileを用いる方法で、もう一つがRange programというコンピュータープログラムを用いる方法である。前者は語彙頻度分析を行った方ことがない方でも簡単に行うことができる。しかし、この方法では、 (1)同綴語の固有名詞(e.g., 人の名前Bushと「低木」の意味の通常語bushなど)の対処ができない (2)リストに手違いなどで掲載されていなかった語が不明な語として処理される という問題点があることがわかった。 上記の問題は大きな影響を与えないように思われがちですが、カバー率にして2-5%の違いを生じることもあります。しかし、Vocabprofileから算出される語彙頻度分析結果は誤ったものではなく、改善余地があるものなので、とくに問題はないと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに、英検準1級~3級の読解問題から抜粋し、100語程度の読解問題100文章、各2問ずつの内容理解を問う4択問題を完成。さらに、読解速度計測用のウェブアプリケーションも完成した。現在、上記4択問題の妥当性検証実験に入っている。このパイロット実験が済み次第、1000人規模のサンプル収集のための模擬テスト実施を開始する。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のパイロット実験が済み次第、1000人規模のサンプル収集のための模擬テスト実施を開始する。研究分担者や研究協力者および、それらの勤務校の同僚などに依頼し、できるだけ多くの被験者にテストを受けてもらい、100問の読解問題の平均的読解速度を計測し、それらを分析して、10段階にレベル分けをおこなう。 研究結果は、国内外の外国語教育や教育工学系の学会で随時発表を行う予定。
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Causes of Carryover |
当初見込みより、旅費交通費が安価であったため、次年度使用額が生じた。 分担金送付先での支出が少ない箇所があった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会発表の旅費として、分担金送付先での使用が見込まれている。
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Research Products
(6 results)