2018 Fiscal Year Annual Research Report
How do mobile technologies affect L2 learning?: Smartphone apps vs. pocket e-dictionaries
Project/Area Number |
15K02739
|
Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
小山 敏子 大阪大谷大学, 教育学部, 教授 (20352974)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 電子辞書 / 辞書アプリ / スマートフォン / タブレット / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
一年の期間延長を経て、最終年度の2018年度(平成30年度)は、2017年度中にデータ収集した本研究課題の発展的研究に当たる「スマホ辞書とタブレット辞書の検索行動と学習効果」の比較実験データを分析し2018年11月にチリのコンセプション大学で開催されたWorldCALL2018(5年に一度開催されるCALLの世界大会)で発表を行った。「使いやすさ」の点では学習者から圧倒的に支持を得て使用時の検索語数も多くなるタブレット辞書であったが、検索語彙の一週間後の定着率はスマホ辞書のほうが有意によいという結果となった。この内容は、Proceedings として大会Webサイトに公開される予定である。 また、2018年度から研究協力者(日本大学薮越知子氏)とともに「大学生が単文語彙問題を解答する際に利用する辞書の形態はなにか」を調べ、2018年8月に開催された外国語教育メディア学会(LET)全国大会(千里ライフサイエンスセンター)とGLoCALL2018(中国蘇州リバプール大学)で発表した。実験では、TOEIC Part5の問題15問を使い、時間も検索ツールも制限しなかった。結果としてスマホ(WeblioやGoogle翻訳)の利用者が最も多かったが、電子辞書を使用した学習者が有意に多く検索したことがわかった。ただし、正答率はスマホを利用した学習者と変わらない結果となった。この研究は今後再現実験を行う予定である。 2016年度から連携研究者(中央大学山西博之氏)とともに行っている、大学入学後の辞書利用状況調査については、2017年度は島根大学で開催された全国英語教育学会と2019年3月に早稲田大学で開催されたJACET辞書研究会で3年間のデータを公開した。大学入学時の調査結果として、英語を読むときも書くときもスマホの辞書アプリの利用率が減少し、Web検索が増加していることがわかった。
|
Research Products
(4 results)