2017 Fiscal Year Annual Research Report
Examining English Classroom Discourse Through Compiling an English Classroom Video Corpus to Assist Non-native English Teachers in Elementary, Junior High, and Senior High School in Japan
Project/Area Number |
15K02778
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
片桐 徳昭 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60734829)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 由紀子 ヤマザキ学園大学, 動物看護学部, 講師 (40589793)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | インタラクション / 教室談話 / 小中連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず小学校の外国語学習と教科としての英語の授業における、母語(日本語)と目標言語(英語)の使用割合と発話の質分析を行った。その結果、定量的には60%以上の発話が目標言語により行われていた。しかし、質的分析では、純粋な文法項目の説明は見られず、教師と生徒の英語でのやり取りでは、主に生徒のコーラスリーディングによる繰り返しが多いということがわかった。 小学校の英語の授業において使用される動詞についての調査では、let’s, start, repeatなどのような授業実施の指示として使われる語と take, stayなどのように教材の中で比較的高頻出に観察される動詞があることがわかった。また、I, you, have, want, go, likeなどは外国語活動や英語教科、学年の高低に影響受けずに使用される一方で使用教材や、授業内容に影響を受ける語彙項目が特定された。 教員養成系大学の学生の模擬授業での発話の質の分析をした。中一と中二の授業で、使用言語は母語(日本語)や母語と目標言語(英語)を混合した発話の使用割合や発問の使用回数において有意な差は見られなかった。しかし、生徒の発話に対する反応の方法の質の種類に有意な差が見られるということがわかった。 小学校6年生の終了時と中学1年生の開始時の英語授業の「継続性」の分析を「やり取り」の視点で調査し、連続する小中の英語の授業において、一定の継続性を捉えることが観察された。これにより、インタラクション情報は小中英語授業の「継続性」分析に有用なアノテーションであることが確認された。 最後に、収集データに映像と音声を融合させたビデオコーパスの試作品の設計をし、オンラインで使用できるプラットフームを作成した。これにより、映像と音声に付与した書き起こしが発話者とその使用言語、そしてインタラクション情報などと融合されて活用できるようになった。
|