2015 Fiscal Year Research-status Report
小学校英語教科化と小中連携に対応した効果的な文字導入・文字指導に関する研究
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15K02779
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 典生 長崎大学, 教育学部, 教授 (70285758)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 文字指導 / 文字導入 / 小中連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
外国語教育に関して、2020年度より小学校中学年から外国語活動を開始し、高学年からは「読む」「書く」の態度育成を含め、教科としてコミュニケーション能力の基礎を養う、という方針が示された。しかしながら、英語の文字指導(読む・書く指導)については、現在有効な導入・指導方法が確立しておらず、中1ギャップの原因ともなっている。この現状を踏まえると、これまでの外国語活動の成果を活かしながら、小学校英語教科化と小中連携に対応した効果的な文字導入・文字指導法を明らかにすることが急務である。本研究では以上を鑑み、現在教育課程特例校や拠点校をはじめ、様々な小中学校で行われている文字指導の大規模な調査を行うとともに、これまで科研の補助を受けて行ってきた研究成果なども踏まえて、新たに効果的な文字指導を提案することを目的としている。 平成27年度に関しては、アンケート、授業参観、聞き取り等により、現在実際に行われている文字導入・文字指導に関するデータ収集を行う年度と位置づけた。実際には、北海道各地、茨城、静岡、岐阜、福岡、大分などの小中学校、あるいは文字指導に関して造詣が深い方々を訪問し、インタビュー、授業参観などを通して文字指導に関する資料を収集した。 また、広島大学で開催された、小学校英語教育学会(JES)第15回全国大会、長崎大学で開催された言語文化学会第29回大会などに参加し、様々な研究発表を聞くことを通じて文字指導に関する情報を収集するとともに、自らも研究成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収集した資料の整理が必ずしもすすんでいないことを除けば、多くの場所を訪問し、有用な情報を収集することができたので、おおむね順調に進んでいると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は27年度に引き続き、調査・資料収集を継続しながら、文字指導の整理・分類を試みる。また、その整理・分類を参考にしながら、小学校高学年という発達段階と、音声中心である外国語活動の成果を踏まえた文字指導を考案・開発するとともに、効果的なICT教材の製作を行う。また、考案・開発した教材については、できる限り協力者を募り、現場で使用してもらうなどして、その効果を検証する。
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Causes of Carryover |
ほぼ予算通りに執行できたが、最後の出張では安いチケットがとれたため、少しだけ残が生じてしまった
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度の残額も含めて、 平成28年度は27年度に引き続き、調査・資料収集を継続しながら、文字指導の整理・分類を試みる。
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Research Products
(3 results)