2015 Fiscal Year Research-status Report
中国語学習者を対象に発信力の向上を目指したスピーキングテストの開発
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15K02781
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
曲 明 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60727064)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 言語テスト研究 / スピーキングテスト / 中国語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は学内の倫理審査委員会にて個人情報保護等に係る審査に通過した後、主に二つのことを行った。1つはデータを収集すること、もう1つはペアテストの評価尺度を作ることであった。 データ収集について、中国語を専攻する大学生20人を対象に、期末のスピーキングテストとして、インタビューテストとペアテストを行った。言語産出活動は、被験者の同意を得た上で録音、録画した。 その後、ペアのスピーキングテストの評価尺度を4つのステップを踏み開発した。①スピーキングテスト、評価尺度の種類、尺度開発するアプローチの方法論について理論的な考察を行った。②日本国内外の中国語スピーキングテスト(HSKK(HSKのスピーキングテスト)、中国語検定試験二次試験、ATSC(Automated Test of Spoken Chinese) 、Ctest(Chinese proficiency test) 、KEPT(Kanda English Proficiency Test) の評価尺度をレビューし、日本人大学生の中国語学習者に相応しい評価尺度の下位項目及び評価観点を決めた。③②の段階で出来た評価項目及び評価観点を日本の中国語教育目標と照らし合わせながら暫定的な評価尺度を作った。④暫定的な評価尺度を用い、20人の中国語スピーキングテストでの言語パフォーマンスを5人の教員に評価してもらい、アンケート調査によって、評価尺度の妥当性を検証した。 その結果、多くの教員がこの暫定的な評価尺度は日本人大学生の中国語スピーキング能力を測定できるとコメントした。また、作った評価尺度の能力記述文、とりわけ1点と5点の記述文は微調整する必要があることがわかった。評価者トレーニングの重要性も確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度では、引き続きデータ収集を行う。また、ペアテストの妥当性検証が出来るように、受験者のテストでの会話の文字起こしを行う。両テスト(インタビューテストとペアテスト)の採点も行う。
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Causes of Carryover |
データ収集は一部分しか終わっていないないため、予定していた旅費、謝礼金、設備備品費用はまだ発生していない。そのため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年度では、引き続きデータ収集を行い、データ分析のソフトを購入する予定もある。
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Research Products
(2 results)