2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a teacher professional development model: Development opportunities for teacher trainer, in-service teachers, and pre-service teachers
Project/Area Number |
15K02792
|
Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
渡辺 敦子 文教大学, 文学部, 教授 (70296797)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 万寿子 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00453556)
岩田 祐子 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (50147154)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 振り返り / リフレクション / 省察 / 教師教育 / 言語教師認知 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大学院と大学における共通英語教育プログラムによる教員養成モデル構築を目的とした。本モデルでは大学院で英語教育法の授業を担当する教師教育者(Teacher Trainer:TT)、大学で英語を教える現職教師(In-service Teachers:IS)、大学院で英語教育法の授業を受講している教員養成課程の学生(Pre-service Teachers: PS)三者が授業参観、ジャーナル記述、インタビューによる振り返りを通しての成長を目指した。また自己と立場の異なる他者の振り返りを通して複眼的視点の涵養をも目指した。 本研究の分析過程は次の通りに行われた。ジャーナル記述、インタビューのデータをTTとISがコーディングにより分析し、そこからテーマを抽出した。TTとISはさらに話し合い、テーマをより包括的にくくるフレームを見出した。分析から明らかになったことは三者それぞれにとっての振り返りの難しさであった。PSは教師経験があるとしても非常に短く彼らには振り返るにおいてある程度の介入の必要性があることがわかった。またTT、ISもPSのデータを分析する際に、自分の視点からしか見ることができず俯瞰的な視点を持つこと、複眼的な視点を持つことが困難であったことがわかった。振り返りを促す具体的な方法として、インタビューでは様々なタイプの質問をする(ある言動に対して「それはどういう意味合いがあるのか」尋ねる等)、自己のジャーナルやインタビューデータを再度読み直してもらう、異文化間コミュニケーションの分析方法DIEを導入する、TAEを導入する等の方法を提示したい。 さらに振り返り、そして教師としての成長は動的、段階的、往還的であり、終着点はなく、たえず変化していくものであると結論づけたい。
|
Research Products
(5 results)