2016 Fiscal Year Research-status Report
総合的な受容・産出語彙の測定テスト開発とその予測値に基づく学習支援システムの構築
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15K02793
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
上田 倫史 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (30343627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 和治 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (00288036)
筒井 英一郎 北九州市立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20386733)
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 名誉教授 (70148229)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 語彙習得 / 単語テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、Bauer & Nation(1993)に提示されているword familyの定義の中で述べられている接辞のレベル(Level2からLevel6まで)、およびAizawa & Mochizuki (2000)などの先行研究に基づき、接辞の知識を問う語彙テストを作成した。作成した語彙テストでは、正しい接辞を使った単語はどれかを4つの選択肢から一つ選ばせるPassive vocabulary knowledgeを測るものであった。また、テスト項目に使われている語はJACETE8000を用いて、頻度に基づき、頻度ごとの単語の正答率がわかるように工夫をした。大学生を被験者とし、データを収集した。後の分析で相関を見れるようにNationのVocabulary Levels TestおよびLeadのWord Association testをオンラインで同時に被験者には受けてもらった。これらのデータはのちに、語彙力とはどのようなものなのかを測るために関連を後日分析する予定である。 採集したデータはExametricaを用い、分析を行った。我々が開発した単語テストの分析結果では、高頻度の語彙においても、接辞をどのように使うかについては語彙能力レベルによって異なる得点結果が得られた。また、語彙能力が高いと識別されている学習者でも、接辞の知識にばらつきがみられることがわかった。この結果は、PacSLARF、PAALなどの学会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
語彙テスト作成に予想以上の時間を要したため、思ったほどのデータを集められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
発表した際に得られたアドバイスを基に、新しい語彙テストのテスト項目の作成にすでに取り掛かっており、完成次第データの収集にあたる予定である。 また、様々な研究協力者に研究協力を仰ぎ、大規模にデータを収集する予定である。
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Causes of Carryover |
海外で開催予定の国際学会にて発表予定であったが、スケジュールの都合により参加できなかった。また、買う予定であったソフトウェアをインストール予定であるPCの不具合により、中止せざるを得なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度開催予定の国際で発表することにより、旅費に関しては計画通りに使用することとなる。また、PCを購入予定であるので、ソフトウェアも合わせて購入することにより、物品費のしようも予定通りとなる。
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Research Products
(3 results)