2017 Fiscal Year Research-status Report
総合的な受容・産出語彙の測定テスト開発とその予測値に基づく学習支援システムの構築
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15K02793
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
上田 倫史 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (30343627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 和治 立命館大学, 経営学部, 准教授 (00288036)
筒井 英一郎 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (20386733)
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 名誉教授 (70148229)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | L2語彙テスト / 広い語彙知識 / 深い語彙知識 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、英語学習者の能動的語彙力(active vocabulary)を測るテストの開発を行った。テストはdepth of Vocabulary knowledgeを測る問題を作成した。作成した問題では、特に英語の接辞を使った英単語の派生語の知識を問う問題となった。この作成したテストを用いて、能力の異なる被験者にに協力を仰ぎ、データを収集した。実験に参加した被験者は、日本人大学生であり、CEFRに換算した際の能力別で、A2、B1、B2に属していた。得られた実験の結果を、Item Response TheoryおよびRatent Lank Theoryを基に、分析を行った。分析の結果、英語の能力があるにつれて、接辞の知識をもっている(正確に使える)という点と、それでもなお、ある程度の能力に達しても、すべての接辞の知識を正確には使用できないということが分かった。また同時に、単語の出現頻度が高いものが語の基底であったとしても、接辞をうまく使用できるようにはならないという点が発揮した。 このことより、語彙頻度からのみ語彙力を予測することは、深い語彙力をカバーしているわけではないので、完全な予測とはならないことが分かった。また、この結果から、学習者に対しての語彙指導の在り方、テストの在り方に対する示唆を得て、語彙学習の際のアドバイス文の作成を行った。これにより、作成したテストを受けると、その結果を基に、語彙学習のアドバイスをするシステムを作り上げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2017年度には、CEFR-Jを基に、深い語彙知識および広い語彙知識を測るためのテストの開発と、習熟度レベルごとにどのような知識があるのかを正確に検証することになっていたが、テストの開発に時間がかかったため、アンケート調査にまで至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
予定されていた、CEFR-Jを基にした深い語彙知識および広い語彙知識を測るためのテストの開発とさらなる問題項目の作成を行いつつ、、習熟度レベルごとにどのような知識があるのかを中学校、高校、大学という習熟度レベルの異なる被験者に実験に参加を要請し、より多くの産出データとテストを受験して得られるテストスコアーを蓄積していく。また同時に、その解析を行うことで、さらなる問題項目の作成につなげていく。
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Causes of Carryover |
データの収集のための人件費、および分析のための人件費を計上していたが、思ったほどデータが集まらなかったため、計上していた人件費を使わなくなった、次年度は、今年度でとれなかった分のデータを取るため、今年度に計上していた謝金、人件費は使われる予定である。
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Research Products
(2 results)