2018 Fiscal Year Research-status Report
総合的な受容・産出語彙の測定テスト開発とその予測値に基づく学習支援システムの構築
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15K02793
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
上田 倫史 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (30343627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 和治 立命館大学, 食マネジメント学部, 教授 (00288036)
筒井 英一郎 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (20386733)
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 名誉教授 (70148229)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 語彙テスト / CEFR |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、英語の動詞句に関する知識を測るテストを作成した。テスト作成に関しては、English Profileの中のPhrasal Verbを使い、日本人英語学習者がどの程度CEFRの語彙リストに載っている、動詞句の知識を持っているのか、あるいはCEFRの掲載されている動詞句が日本人英語学習者にとって、CEFRのレベルに示されているものと同じ難しさを持つのかを調べた。テストを作成においては、Negishi, Tono, & Fujita(2012)のCEFRに基づいた動詞句の知識を測るテストを参考にし、英語動詞句はA1からB1までのものをターゲットとして使用した。また、テスト作成に関しては、文中の目標単語以外の語についてはJACET8000語彙リストの中から3000語レベル以下のものを使用するようにコントロールをした。作成したテストは、英語習熟度の異なる、中学3年生、高校3年生、および大学生1年、2年生に参加してもらいデータを集め、結果をIRT及び潜在ランク理論を用いて分析した。また、同時にVocabulary Levels Testも受験してもらい、語彙サイズも測った。語彙サイズテストの結果は英語の習熟度との相関が高く、学年の違いが語彙サイズの違いとなってよく表れていた。しかし、英語動詞句の知識に関しては、CEFRのレベルが日本人学習者にとっての難しさと合致しないという結果が得られた。Negishi, Tono, & Fujita(2012)の研究においても、English Profileに示されている動詞句のレベルが日本人にとっては当てはまらない可能性が指摘されているが、今回の研究の結果では同様の可能性が示された。この点をさらに検討しながら、B2レベルの動詞句を付け足して、更に動詞句に関するテストを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
A1からB1までのレベルに分類されている動詞句をB2に関するテストを作成したが、B2のレベルのテストの作成に時間がかかってしまったため、まだデータを取る段階に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
English Profileに示されたCEFRのA1からB2までの英語動詞句を使ったテストを作成するとともに学習アドバイス文の作成を行う。また、今まで作成したテストとその分析結果を基に、学習アドバイス文を作成し、単語テスト受験後に受験者の結果に応じた適切なアドバイスを与えるシステムを開発する。
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Causes of Carryover |
計画していた、打ち合わせに計画通りに参加ができなかったため、金額を繰り越すこととなった。次年度においては、研究計画完遂のために、打ち合わせ回数を増やすことを考えている。
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Research Products
(1 results)