2017 Fiscal Year Research-status Report
看護学部における正書法処理力と音韻認知力改善のための項目バンク構築と補助教材作成
Project/Area Number |
15K02800
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
市山 陽子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (50458741)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 項目バンク構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は下記の通りであった。看護学部の学生が医療英語特有の難解な語彙を習得する際に必要となる、正書法処理力(特定の 文字が単語内で出現する位置についての特徴、文字の並びについての規則性や頻度を抽出し、これらの知識に基づいて単語を処理する能力)と音韻認知力(書かれた単語を音素と書記素の対応 規則によって音声化しながら単語を処理する能力)を正確かつ継続的に測定(形成的評価)するために、医療英語の語彙に焦点化したテスト項目を多数の備えた項目バンク(平井 2010)を構築する。テスト項目には難易度を付与し医療の分野毎に分類・整理することで形成的評価の実施を円滑にする。また研究結果を反映させた問題を使用した補助教材を作成する。本年度の研究実施計画は下記の3点であった。1) テスト項目の等化を行い、項目難易度を確定する、2) ワークシートを作成する、3) 研究成果を国際学会や国際誌に発表する。 本年度は上記のうち2項目において進捗を納めた。具体的には、1) 昨年度までに項目適合度の合致した150項目に加えて、30項目の医療系語彙を作成し、適合度検定を行い24項目を加えた174項目の等化を行い、項目難易度を確定した、2) 正書法処理及び音韻認知力を向上させるワークシートを5枚作成した。今年度計画の3) 研究成果については、国際誌に1本論文を掲載したものの、国際学会までにワークシート作成が間に合わなかったため、次年度以降に発表することとした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国際学会までにワークシート作成が間に合わなかったため、次年度以降に発表することとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度実施できなかった国際学会発表を速やかに行う。
|
Causes of Carryover |
2017年度に予定していた国際学会発表の計画を変更し来年度に改めて学会発表することとしたため、未使用額が生じた。 国際学会発表のための経費に未使用額を充てることとしたい。
|
Research Products
(2 results)