2018 Fiscal Year Research-status Report
小学校教員養成課程における「外国語活動」指導力育成カリキュラムの開発
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15K02808
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
風早 由佳 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (20633043)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小学校外国語活動 / e-learning |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、文科省の新教材提示を受けて、平成29年度に作成した外国語指導者向けe-learning教材の改訂のための調査、資料収集、編集を行った。とくに新たに「文字指導」に関する内容を加えるために、国内外の先行研究調査、教材内容の精査等に取り組んだ。まだ、新教材において、三人称が含まれていることから、「時制」と「動詞の変化」について、児童が文字の「形」に着目することで気づきを促す教材をデザインすることを試みた。 平成29年度に小学生を対象に実施したアンケートにおいても、英語を「書いてみたい」と回答した児童は、対象小学校の7割ほどで、とりわけ高学年でその傾向が強いことが明らかになった。このことから、今年度は、これまでの音声中心の指導から文字も含めた指導へとスムーズに進めるための教材開発、指導者支援教材開発に取り組んだ。特に音声と文字を結び付ける指導法を教員養成課程学生がe-learningを通して効率的に自学自修できるシステムを構築することを目指した。 また、音声への意識を高め、英語力、コミュニケーション力を養うために教員養成課程の学生を対象にして実施した英語創作劇の指導、実施結果の分析とアンケート調査・分析を行った。アンケートの自由記述では、英語劇のストーリーの創作から、発音指導、地域での公演を通して、英語力のみならず、自身が英語を指導する際の手がかりを見つけたという記述が多くみられ、教員養成課程において英語劇が英語指導力の向上につながる可能性を見出すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文科省の新教材が提示され、新たに文字指導や文法事項等を加えた内容にする必要が生じ、教材研究、先行研究等を行い、現在までにデータ収集・整理が完了しているが、web公開のための編集作業が遅れており、今年度は公開には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
文字指導、文法事項等の今年度新しく調査を行い、新たに加えた内容を盛り込んだ教材を開発し、web上のe-learningで取り組めるように編集等作業を進める。
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Causes of Carryover |
本年度はe-learningの教材開発のためのデータ収集・整理にとどまり、公開には至らなかった。また、学習効果、アンケート結果のデータ分析が遅れたため、必要ソフトの購入を次年度に行うことにした。なお、次年度は研究成果の発表のため、学会での口頭発表、論文投稿を計画しており、翌年度分として請求する助成金を使用する予定である。
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