2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K02874
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
劉 傑 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80288018)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 汪兆銘 / 日中関係史 / 和解 / 平和 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は日中関係史における「汪兆銘」の位置づけを明らかにすることである。2016年度では、日本の外交記録や、出版物(新聞、雑誌)などに含まれる汪兆銘の言論、行動に関する調査を進めた。外交史料館に散在する関係記録を集める作業は、次年度も継続する予定である。 また、台湾への出張調査を実施した。国民党党史館にはまだ相当数の未公表史料が存在していることを確認したほか、すでに公開されている史料の中から、関係記録を蒐集した。この作業は今後も継続する予定である。 2016年12月に国際シンポジウム「和解への道ーーー日中戦争の再検討」を主催し、シンポジウムにおいて、「日中関係史における「汪兆銘研究」の構築」と題する研究報告を行い、研究の状況を報告した。 さらに汪兆銘史料研究会を立ち上げ、史料の解読と分析を進めている。また、汪兆銘の遺族に会い、史料の保存状況などについてインタビューを実施した。汪兆銘の伝記の完成に向けて執筆を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
史料の所蔵、保存状態がほぼ把握することができ、予定通りに調査と分析を進めている。また、資料集の編集作業も進めている。ただ、翻訳に必要な時間を確保するのはやや難しい状況です。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度以降は日本、台湾、中国、アメリカに所蔵されている資料の調査を進め、資料集の全体像を確定する。また、研究会を定期的に開催し、史料分析をすすめ、研究論文と汪兆銘伝記を完成する。 また、世界各地の汪兆銘研究者との意見交換を行い、特に研究が進んでいる台湾の歴史学界との交流を深めていきたい。 学会での研究発表や、インターネットを通じて研究成果を一般に公開する。
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Causes of Carryover |
アメリカと台湾への調査出張の一部を延期したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アメリカスタンフォード大学や台湾国民党党史館への資料調査を実施する予定である。
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Research Products
(3 results)