2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on historical Afghanistan as a frontier
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15K02893
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60201935)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アフガニスタン / フロンティア / イスラーム / 仏教 / 考古学 / 文化交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究計画の最終年度(ただし1年延長)として、フロンティアとしてみた歴史的アフガニスタン研究の具体的implimentationを実施するための作業を行った。関連資料の蒐集と分析をすすめ、さらに関連する内容に関する論文および研究入門を執筆出版した。さらに2018年10月には、オーストリア科学アカデミー主宰の共同研究 Cultural Formation and Transformation: Shahi Art and Architecture from Afghanistan to the West Tibetan Frontier at the Dawn of the Islamic Era (代表者:Deborah Klimburg-Salter ウィーン大学名誉教授、Michael Alram オーストリア科学アカデミー副会長)と共同で研究を進めるべく、ウィーンで開催されたkick off meetingに参加、ペーパーを報告し、アフガニスタン研究に関する濃密な議論を行った。さらに2019年3月には、ユネスコおよびウィーン大学の研究者を招へいし、国際ワークショップ Towards the Comprehensive Image Database on the Bamiyan Buddhist Siteを開催、本研究のとりまとめを行うとともに今後の国際共同研究のための具体的な検討を行った。その結果として、アフガニスタン、ウィーンと京都の三者の間で文化遺産関連情報の整理と共有、若手研究者の育成プログラムを共同で進め、あわせて前近代アフガニスタン史の広範な研究のためのプラットフォームを準備することが合意された。 なお、本研究の成果については、別に、現在邦文一編、欧文二編の論文を準備し(うち欧文一編は採択済み)、一部を公表する予定である。
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Remarks |
オーストリア科学アカデミーおよびウィーン大学の共同研究に国際連携メンバーとして参加し、アフガニスタン東部の文化、歴史、美術に関する総合的理解を目指す当該研究の進展に貢献している。
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