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2016 Fiscal Year Research-status Report

近世神聖ローマ帝国史における「永久帝国議会」に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 15K02924
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

山本 文彦  北海道大学, 文学研究科, 教授 (30222384)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords永久帝国議会 / 神聖ローマ帝国 / 帝国国制 / 皇帝
Outline of Annual Research Achievements

平成28年度においては、レーゲンスブルクで開催された「永久帝国議会」における『皇帝主席委員文書』Berichte 1706~1734年部分のデータ化作業を行うとともに、当該文書の内容の整理作業を進めた。永久帝国議会における皇帝の全件代理人である主席委員に対する皇帝からの指示、主席委員と補佐官との間の情報交換、主席委員と帝国等族の使節との間での情報交換について、個別の案件別に整理作業を進めた。
このような昨年度から継続している史料の整理とともに、同期間に永久帝国議会で開かれた行事およびレーゲンスブルクで開かれた祝祭に関する情報収集を行った。永久帝国議会は、現在の議会のように政治的案件のみを扱う場ではなく、さまざまな行事が行われる場でもあったことが知られている。具体的にどのような行事が行われ、誰が参加し、どのように進行したのか。また、レーゲンスブルクで開催された祝祭等に、永久帝国議会はどのように関係したのか。同時期のレーゲンスブルクの祝祭等の情報と『皇帝主席委員文書』を照合し、その情報の整理を行った。
このような史料整理作業とともに、関連する帝国史研究に関する論考を読み、現在の同分野の学会動向の把握に努めた。その中で、近年精力的に進められているウィーン宮廷に関する研究において、レーゲンスブルクの帝国議会との関係に指摘する論考があり、永久帝国議会とウィーン宮廷との人的関係を含めて情報を整理する必要が明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

(理由)
今年度も当初計画していたレーゲンスブルクとウィーンでの史料調査を行うことができなかった。これは、所属している文学研究科の研究科長として公務に膨大な時間を取られたことによる。
しかし当初の計画においても、史料調査できない場合の措置として、すでに入手済みの史料整理を優先して行うこととしており、研究自体はやや遅れ気味ながら進展している。

Strategy for Future Research Activity

『皇帝主席委員文書』のデジタルデータ化作業がまだ行われている部分があり、次年度においてはそれを優先して行い、『皇帝主席委員文書』の史料整理を完成させることを優先する。

Causes of Carryover

当初予定していた外国での資料調査を実施することができなかったことによる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

『皇帝主席委員文書』のマイクロ史料をデジタルデータ化する作業を優先的に行うと同時に、関連する研究文献等の購入を進める予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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