2015 Fiscal Year Research-status Report
第一次大戦期・革命期ロシアにおける立憲体制の崩壊とリベラル
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15K02932
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
池田 嘉郎 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80449420)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | ロシア革命 / 第一次世界大戦 / ソ連 / ロシア史 / 共和制 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
第一次世界大戦期および1917年の革命におけるロシアの政治情勢に関する史料の収集を行ない、とくに「市民」「政党」「共和国」「大統領」といった制度・概念をめぐる諸党派の見解や、実際の制度構築について分析を進めた。研究成果の一部は、2015年8月3日から8日まで千葉市幕張で開催された国際中欧・東欧研究協議会（ICCEES）第9回国際大会において、英文での報告を行なった。具体的には6日には第一次世界大戦中の東部戦線をめぐるラウンドテーブルに報告者として参加し、Russian Health Resorts and Visions of an Empire during the First World Warと題して報告した。7日にはパネルGoverning Post-Revolutionary Russia: Challenges and Collisionsを組織して、Disabled Soldiers and the Bolshevik Regimeと題する報告を行なった。ついで8月23日から29日まで中国済南で開かれた第22回国際歴史学大会に参加し、25日の大テーマRevolutions in World History: Comparisons and ConnectionsにおいてThe Quest for the Republican Regime in the Russian Revolutionと題する報告を行なった。11月には池田嘉郎・草野佳矢子編『国制史は躍動する――ヨーロッパとロシアの対話』を刀水書房から刊行し、序論「国制史の魅力――ヨーロッパとロシア」、第1章「ソヴィエト・ロシアの国制史家 石井規衛」、第7章「ロシア革命における共和制の探求」を執筆した。さらに、『ロシア史研究』に論文「第一次世界大戦とロシア・リベラルのヨーロッパ認識――カデットを中心にして」を投稿した。本論文はすでに査読が通り、平成28年度になってから4月に刊行された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
『ロシア史研究』に研究成果を投稿するところまでは進んだが、雑誌そのものの刊行が平成27年度中には実現せず（本来は平成27年度中に出ることが予定されていた）、今年度の成果として論部そのものを挙げることはできなかった。
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| Strategy for Future Research Activity |
史料収集をさらに進める。とくに、政党の機関紙ではないより広範な読者に向けた『ペトログラーツキー・リストーク』『ペトログラーツカヤ・ガゼータ』などを調査する。論文・学会報告も適時行なう。
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