2017 Fiscal Year Research-status Report
聞き取り及び日記の分析を用いた米国ユダヤ人史、公民権運動史の研究
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15K02944
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
北 美幸 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (80347674)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アメリカ史 / 公民権運動 / ユダヤ人 / 黒人 / アフリカ系アメリカ人 / エスニシティ / 投票権 / 聞き取り |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アメリカ合衆国で1950~1960年代に展開された公民権運動にボランティアとして従事したユダヤ人参加者本人に対する聞き取り調査・活動日誌・その他一次史料(書簡、ノート、本人が撮影した写真等)の分析を行おうとするものである。 そのため、本研究では以下のように課題を区分して研究を進めている。 ①南部で展開された運動として、1964年のミシシッピ・フリーダム・サマー計画、1965年のSCLC-SCOPE計画 ②ユダヤ人が多く住んでいた地元(ボストン、ニューヨーク等の北東部大都市部)での活動として、NSM(北部学生運動)およびユダヤ人労働ブント を取り上げ、参加経験者に対する聞き取り、活動時の日記の分析、その他一次史料(書簡、ノート、本人が撮影した写真等)の分析を行い、彼らの参加の動機や活動の具体像、ユダヤ人としての意識等を追う。調査方法としては、各公民権団体や活動の参加者の同窓会。現組織への会合への参与観察を行うほか、ニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジ公民権文書館、ニューヨーク公立図書館ションバーグ黒人文化研究センター、ブランダイス大学図書館大学史編纂室等を基点に資料調査を行う。 2017年度の研究実績としては、学会報告を中心におこなった。本来、本年度が最終年度であるが、複数回の口頭発表の準備のため、活字化には至っていない。今後、これらの発表論文の活字化を目指す。また、本研究を基課題として、他科研費(国際共同研究強化)によりニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジの学生が1960年代前半に展開した公民権運動、有権者登録運動について、今後も継続的に調査を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、昨年度(平成29年度)が最終年度であったが、研究開始後、最終年度の科研費の執行を延長できるようになったため、本年3月中に行い終了(帰国)する予定であった短期現地調査を4月8日まで行った。本年4月4日がキング牧師暗殺50周年であり、元公民権運動家が参加してのシンポジウム等の開催その他、本研究を行う上で有益な調査がおこなえると判断したため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年(2018年)4月4日がキング牧師暗殺50周年であり、元公民権運動家が参加してのシンポジウム等の開催その他が計画されていたため、研究期間の延長をおこなっている。とはいえ、本来、平成29年度が本研究の最終年度であったため、今年度は上記に関する出張の成果を含め、早々にまとめに入る予定である。
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Causes of Carryover |
本来、平成29年度が本研究の最終年度であったが、本年(2018年)4月4日がキング牧師暗殺50周年であり、元公民権運動家が参加してのシンポジウム等の開催その他本研究の進展に役立つと思われる催事が計画されていたため、研究期間の延長をおこなっている。とはいえ、上記出張からは4月8日に帰国しており、残額ほぼすべて執行済みであるので、出張の成果を含め、早々にまとめに入る予定である。
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Research Products
(4 results)