2017 Fiscal Year Annual Research Report
An Archaeological Research for Ancient Funeral and Ritual Features in the Northwestern Saudi Arabia
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15K02974
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| Research Institution | Kanazawa University |
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Principal Investigator |
足立 拓朗 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (90276006)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | サウジアラビア / 銅石器時代 / 青銅器時代 / 円塔墓 / 集落遺跡 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
サウジアラビア、タブーク州において予定通りに青銅器時代の祭祀遺跡を調査した。本調査研究はサウジアラビア考古観光委員会の協力の下に行われた。遺跡の分布調査のみを計画していたが、昨年度に引き続き発掘調査も可能となった。そのため、今年度も予想以上の成果を挙げることが出来た。
調査は内陸部のワディ・モホラク地区、ワディ・グバイ地区に対して行った。これらの地区には、銅石器時代（紀元前4800～3500年頃：較正年代）と考えられる環状祭祀遺構（Enclosure）と前期青銅器時代（紀元前3500～2000年頃）と考えられる円塔墓（Tower Tomb）と台状祭祀遺構（Platform）が含まれていた。今回の調査の大きな成果は、ワディ・グバイ地区において、後期銅石器時代末期に属する集落遺跡を検出したことである。この遺構は径５ｍほどの円形遺構が連なった形状を有しており、集落と家畜囲いと考えられる。この遺構から放射炭素年代データは得られていないが、特徴的な剥片石器が出土しており、後期銅石器時代に遡る可能性は極めて高い。
また、今季の大きな成果はこの後期銅石器時代の集落と考えられる遺跡を複数発見したことである。これらの遺跡は、本研究で進めてきた祭祀遺構とは異なり、台地縁辺のテラス部に位置していた。これまでは台地上の遺構群のドキュメンテーションを精力的に進めてきたが、最終年度の縁辺テラス部に集落遺跡を複数発見することができ、今後の研究の指針となった。
最終年度の成果として、国際中東考古学会議（International Congress on the Ancient Near East）の論文集に研究論文を発表した。
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