2016 Fiscal Year Research-status Report
日本における近世～近代の大型陶器製作技術と系譜に関する考古学的研究
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15K02981
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| Research Institution | Yamaguchi University |
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Principal Investigator |
田畑 直彦 山口大学, 大学情報機構, 助教 (20284234)
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2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 近世・近代 / 大型陶器 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に実施した主な調査、発表、論文は以下の通りである。
調査 2016年4月に東広島市八本松民俗資料館で、展示されている原村焼製品の調査を行った。同年5月に佐賀県立九州陶磁文化館で、鈴田由起夫館長より唐津焼大甕についてご教示をいただいた。また、鹿児島県立埋蔵文化財センターで、堂平窯跡、雪山遺跡出土資料について調査を行った。同年7月には愛知県瀬戸市で現存する登窯等の調査を行った。同年11月には那覇市立壺屋焼物博物館特別展「一六一六年 朝鮮人陶工来琉四〇〇年」関連シンポジウムに参加して研究者と意見交換を行ったほか、那覇市教育委員会にて壺屋古窯群出土資料の調査を行った。同年12月には造幣局博物館にて、近代耐酸容器関連史料について調査を行った。
発表 2016年6月19日に『第8回 石見国巡回講座 浜田の石見焼－技術と誕生のなぞに迫る－』で、「石見焼「はんど」の製作技術と特徴～成形を中心に～ 」と題する講演を行った。また、島根県立古代出雲歴史博物館の企画展「いわみもの」に対して、情報・映像の提供を行った。同年11月19日には『平成28年度山口考古学会』で、「堀越焼・賀谷窯跡の測量調査」と題して、平成27年度に実施した同窯の測量調査成果と大正２・３年の北村弥一郎の調査について研究発表を行った。2017年2月23日には『山陽小野田市歴史民俗資料館 歴史講演会』で、「大正初期の皿山と硫酸瓶－北村弥一郎が見た小野田の窯業－」と題する講演を行い、出席者から様々なご教示をいただくことができた。
論文 研究成果の一部について『中近世陶磁器の考古学』第６巻で、「近世における壺・甕の製作技術－九州・沖縄を中心に－」、『近世・近代石見焼の研究』で、「山口県の窯業と石見焼－佐野焼・堀越焼・末田焼・小野田皿山－」と題する論文を執筆した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の一部について、3回の発表を行い、2本の論文の執筆を行うことができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究成果のとりまとめ作業を行う。
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| Causes of Carryover |
研究成果の一部について報告書の刊行を予定していたが、研究成果の位置づけを行うにあたって、さらに調査を要することが判明したため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果について報告書を刊行する。
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