2017 Fiscal Year Annual Research Report
Geographical Study for Cross Border Relationships Between Korea and Japan
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15K03023
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
朴 チョン玄 法政大学, 経済学部, 教授 (10317654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 章夫 法政大学, 比較経済研究所, 教授 (60425725)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 国際スポーツ交流 / 福岡 / 釜山 / 地域間連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、民間交流の事例として、生涯スポーツおよび学校スポーツの国際交流に着目し、国境を超える地方都市間連携の実態を調べた。具体的には、生涯スポーツおよび学校スポーツの交流実態を調べるために、聞取り調査を含むアンケート調査を行い、研究を遂行した。その結果、次の5点が明らかになった。 第一に、釜山・福岡超広域経済圏構想の戦略事業として、釜山・福岡市が推進してきた中学校・高等学校で行われてきた学校スポーツの国際交流を事例に、国際スポーツ交流を通じて得られた成果について調べた結果、エリート選手と非エリート選手との間には、交流に対する認識やその取り組みに違いが明瞭に現れたことが明らかになった。第二に、学校スポーツ主体の国際交流事業は、地方自治体主導の友好試合であり、行政・学校・選手といった三者の間にも、交流の形態に対する取り組みに違いが確認された。第三に、生涯スポーツとして国際交流事業へ参加した人々は、国際交流に対するモチベーションが非常に高いこと、そして参加後にも、フォーマル・インフォーマルの交流を通じて、人的ネットワークの構築に積極的な人々が相対的に多いことが確認された。第四に、短期間で実施される国際交流事業の実施は、参加者側にとって、相手チームの参加者とのコミュニケーションによる交流機会の十分な確保に障害となっており、この点は、今後、国際交流事業の推進戦略に取り組む課題であることが明らかになった。そして第五に、参加後に、相手地域に対する肯定的イメージが構築され、それが相手地域への愛着や再度訪問意志、現地の住民とのフレンドシップのネットワーク構築意志などに大きな影響を与えることが明らかになった。
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