2017 Fiscal Year Annual Research Report
From Japanese Church to Church in Japan: Filipino Catholic Communities in Tohoku Disaster Area and Beyond
Project/Area Number |
15K03053
|
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
寺田 勇文 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (20150550)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | キリスト教 / ローマカトリック教会 / 東日本大震災 / フィリピン人 / 外国人信徒 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度、第2年度につづいて、主として岩手県の大船渡教会、山形県の新庄教会を中心に外国籍カトリック信徒(とくにフィリピン出身者)の共同体の活動を観察する機会を得た。また、比較のために、カトリックさいたま教区のいくつかの教会(埼玉県、茨城県)を定期的に訪問した。さいたま教区では、日曜日のミサ出席者総数は日本人が20~25%、フィリピン人が50%、残りがブラジル人、ベトナム人等の外国籍信徒と推計され、多国籍信徒による教会形成がより現実的な課題となっている。 また、2017年11月11日に上智大学で、A Welcoming Church: The Experience of Ofunato Catholic Church after 3.11(東日本大震災後の東北のカトリック教会:大船渡教会を中心に)と題するワークショップを開催した。大船渡から日本人、フィリピン出身者の2人の関係者、さらにフィリピン人司祭による報告をもとに、関係者を含む40数名が議論する機会となった。本ワークショップの内容については、上智大学アジア文化研究所のモノグラフとして2018年度に刊行する予定で、現在編集中である。 学会等での研究報告は次の通りである。(1) Takefumi TERADA, “Filipino Popular Devotion Introduced into the Roman Catholic Church in Japan”, Panel 6: Migration and Religion, Japan and East Asia in the Midst of Change: Carving a Path for the Region (Organized by De La Salle University with the Japan Foundation), Manila, September 9, 2017, (2) Takefumi TERADA, “From the ‘Japanese Church’ to the ‘Church in Japan’: Changing Faces of the Roman Catholic Church in Japan”, International Conference on Asian Christianity (Organized by the International Journal of Asian Christianity, IJAC), Chennai, India, January 8, 2018.
|
Research Products
(2 results)