2019 Fiscal Year Research-status Report
日本人の異文化間結婚による国際移住と老いに関する文化人類学的研究
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15K03068
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
金本 伊津子 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (60280020)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国際移動 / 異文化間結婚(国際結婚) / グローバル・マイグレーション / 高齢化 / 老い / 在外日本人 / エスニシティ / 文化回帰 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人のグローバル・マイグレーションにより世界に形成された日本人コミュニティは、この十数年において高齢化が進み、海外に在住する日本人高齢者のケアの問題が深刻化してきている。これまでの研究により、異文化間結婚(いわゆる国際結婚)によって、老後を海外で過ごす日本人女性が多いことから、ジェンダーが老いの問題に深く関わっていることも判明してきた。 平成31年(令和1年)においては、平成29年度から平成30年度にかけて、ニューヨークに居住する日本人・日系人高齢者(日本の老親のケアという問題を抱える場合が多いことから、対象者は40歳以上)を対象として実施したアンケート調査結果とインタビュー調査結果から、異文化間結婚という観点に絞って分析を行った。そして、これまでの調査結果を、論文(2本)、ジャーナル(招聘論文:1本)、口頭発表(1件)にまとめて公表した。 これらの調査結果をニューヨークのコミュニティに対して報告するため、City University of New Yorkにおいてシンポジウムを開催するための準備を行った。キーノート・スピーカーとしてコロンビア大学名誉教授・ジャネット・タカムラ氏を、ニューヨークにおける医療・福祉の専門家7名をパネルディスカッションに招聘する計画を立てた。在ニューヨーク総領事館、ニューヨーク日系人会、City University of New York、桃山学院大学 に後援を依頼し、コミュニティに対しても広く広報を行ったが、新型コロナウイルス感染拡大によって延期とすることとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究成果発表のために、2020年3月20日に、シンポジウム(テーマ:”Global Migration and Aging" 場所:City University of New York 後援:在ニューヨーク総領事館、ニューヨーク日系人会、City University of New York、桃山学院大学)を開催予定で準備を進めてきたが、日本およびアメリカにおける新型コロナウイルス感染拡大によって延期せざるを得なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染状況にもよるが、令和2年度においては、延期していたシンポジウムを2020年9月頃に開催し、研究成果をニューヨークのコミュニティに向けて公開する予定である。加えて、成果論文の執筆を行い、国際的ジャーナルに投稿予定である。
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Causes of Carryover |
本研究成果発表のために、2020年3月20日に実施予定であったシンポジウム(テーマ:"Global Migration and Aging" 場所:City University of New York, 後援:在ニューヨーク総領事館、ニューヨーク日系人会、City University of New York, 桃山学院大学)を、新型コロナウイルス感染拡大によって延期せざるを得なくなったため。
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Research Products
(5 results)