2017 Fiscal Year Annual Research Report
On Legalization of Clinical Ethics from the Perspective of Philosophical and Comparative Law
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15K03079
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山崎 康仕 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (00200668)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 臨床倫理 / 研究倫理 / 法制度化 / 法哲学 / 生命倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の予定では,(1)これまでの研究成果のまとめ,(2)政策提言,(3)国際学会等での研究発表,(4)最終的な研究報告書の作成,をおこなう予定であった。 (1)これまでの研究成果のまとめについては,「研究倫理と臨床倫理の概念的・質的区分とその構造的連関についての理論的研究」,「研究倫理と臨床倫理の法制度化についての比較法的・実証的研究」,「倫理規範における"practice"の位置づけについての比較法的・実証的研究」の各々に関してまとめ的な研究をそれなりに行った。"practice"に関しては,2017年8月に実施したフランスへの調査において,ParisおよびToursにあるles Centres d'etud et de conservation des oeufs et du sperme humains (CECOS)所属機関から,生命倫理問題に対する個人の態度に関する情報を得た。 (2)政策提言については,前年度に発表した論文"Between Clinical and Research Ethics" で提示した政策提言の域をでなかった。 (3)国際学会等での研究発表については, 当初報告を予定していた2017年開催予定のIVR(法哲学・社会哲学国際学会連合)の第28回世界大会が開催地であるトルコ・イスタンブールの治安情勢の不安定のために中止となり,大会自体が中止の様相となり,学会での報告を断念したが,その後,大会は急遽ポルトガルのリスボンで開催されることになったため,準備時間がなく,大会出席さえも断念した。そのため今回は,海外からの意見および評価を得ると共に,海外の研究者との交流を一層深めることができなかった。 (4)最終的な研究報告書の作成については,研究成果をまとまった論文として発表する作業は完成していない。関連学会誌や,自身のホームページ等で発表する予定である。
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[Book] 入門・倫理学2018
Author(s)
山﨑康仕、赤林明、児玉聡ほか
Total Pages
308
Publisher
勁草書房
ISBN
4326102659