2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K03125
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| Research Institution | Meijo University |
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Principal Investigator |
近藤 敦 名城大学, 法学部, 教授 (30215446)
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2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 差別禁止法 / 医療 / 保健 / ヘイトスピーチ / 国際人権法 / 憲法 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、差別禁止法制および医療・保健制度について、国際人権規範の影響を受けた諸外国の人権規範に関する憲法学説・判例・法制度を検討した。とりわけ、ヘイトスピーチ規制について考察した。イギリス、ドイツ、スウェーデン、アメリカおよびカナダにおけるヘイトスピーチ規制を参考に日本の法規制の課題と展望を考察した移民政策学会での報告は、近日中に学会誌に掲載予定である。また、医療・保健制度については、「移民統合法制の比較研究－医療・保健サービスの受給資格を中心に」の論文を名城大学総合研究所紀要に掲載した。そのほか、関連する研究として、「移民統合政策指数（MIPEX）における欧米韓日の比較」を法律時報に掲載した。
あわせて、次年度の研究分野を先取りし、「Citizenship in Japan and the Influence of International Human Rights Law」の論文を寄稿したり、国際研究 EUDO Citizenshipにおいて、日本の国籍法に関する論文を寄稿した。また、「複数国籍の現状と課題」の論文を法学セミナーに掲載した。さらに、次々年度の先取りとして、「教育をめぐる権利と義務の再解釈」の論文を名城法学に記載した。加えて、次々次年度の先取りとして「日本における多文化家族支援政策のあり方」の論文を多文化共生研究年報に掲載する予定である。最後に、『人権法』の単著を公刊し、国際人権規範の影響を受けた諸外国の人権規範に関する憲法学説・判例・法制度のあり方の現理論的な考察も行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次年度以降の分までも研究を進展させている点は当初の計画以上であるが、本年度の研究分野でまだやり残している部分があるので、おおむね順調に進展していると評価した
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度以降の研究部分でも先行してやれるところは先取り的に行い、積み残したこれまでの研究課題も、同時に行うことで、全体の研究内容の水準を高めることを課題として研究を遂行することにする。
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| Causes of Carryover |
学会報告や国際協力研究の依頼などもあり、次年度以降の研究の一部を先取り研究する必要があり、前倒し請求をしたところ、本年度の研究の一部が遅れている部分もあるため、これに必要な文献収集を一部、次年度以降に回すことになった。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
差別禁止法と医療・保健制度の研究が本年度分であったが、家族呼び寄せ関連の学会報告の依頼と、国籍関連の国際協力研究の依頼があり、次年度以降の研究のための文献取集に前倒し請求の費用を充当したが、医療・保健制度のための文献収集の費用を一部、次年度以降に回すことにする。こうした微調整により、全体の研究成果の一層の充実をはかりたい。
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