2015 Fiscal Year Research-status Report
企業価値向上型コンプライアンス態勢モデルの構築-法律学と経営学の協働によるー
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15K03220
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
遠山 信一郎 中央大学, 法務研究科, 教授 (50384748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 道明 中央大学, 法務研究科, 教授 (40336037)
大澤 恒夫 桐蔭横浜大学, 法務研究科, 教授 (40535928)
山本 秀男 中央大学, その他の研究科, 教授 (50377066)
大杉 謙一 中央大学, 法務研究科, 教授 (80233112)
杉浦 宣彦 中央大学, その他の研究科, 教授 (80459304)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | コンプライアンス / 企業価値向上 |
Outline of Annual Research Achievements |
1 企業価値向上型コンプライアンスの多角的分析 ―各研究メンバーが、小論形式で、その分析・研究成果をWeb掲載し、オープンアクセス化した。(1)大澤「コンプライアンスの対話的アプローチと企業価値」、「励ましのコンプライアンス」や「ナラティブ・コンプライアンス」などコンプライアンスの本質に迫った(2)阿部信一郎「企業文化の変容―残されるものと削ぎ落とされるものー」いわゆるグローバル化の波が、従来の企業文化の待ったなしの変容を指摘して、企業価値のあり方に論及した(3)大杉「他人事ではない、コーポレート・ガバナンス」日本企業の企業統治の現状について、「下からコンプライアンス」いう視点から、分析を展開した(4)阿部道明「コンプライアンスで企業価値が向上するか」企業価値向上型コンプライアンスの関連・展開する企業目標概念としての「CSR」や「サステナビリティー」を分析して、その具体的取り組みにも論及した(5)富樫「企業活動の最前線に立つ弁護士を目指して」インハウスロイヤーの活動を通じて、企業価値向上型コンプライアンスの実現について報告した 2 個別関連テーマ深堀研究論文 ―(1)遠山・杉浦・常盤・遠藤「企業価値向上型コンプラアンスー企業不祥事謝罪対応―」企業不祥事謝罪について学問的に分析したうえで、あるべき謝罪論を展開した(2)遠山「企業価値向上型コンプライアンス態勢モデルの構築工程論(序説)」科研費研究のグランドデザインを提示した上で、企業価値向上型コンプライアンス。態勢構築工程モデルを試論した 3 個別企業深堀研究シンポジウムの実施 ―(1)タイトル「企業価値向上型コンプライアンスー花王の挑戦―」(2)プログラム①基調講演「仕事と家庭の両立への取組」(杉山)②パネルデスカッション(阿部道明・杉山・南部・富樫・大澤)③総括(大杉)(3)会場満杯の盛況で、充実・活発な議論が展開された
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
定期的に研究会を開催し、各人の研究遂行状況及び方向性を確認することで、初年度総括の位置づけであるシンポジウムを計画通り開催することができた。また、本務先のWebページに5本の記事を投稿することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に引き続き、研究会を定期的に開催し、各人の研究状況を確認するとともに、次なるシンポジウム開催に向けて準備を進めていく。また、Webページへの記事投稿も引き続きおこない、研究成果を広く社会に発信するようつとめる。
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Causes of Carryover |
物品の購入予定額がわずかに下回ったため残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の研究に必要な物品の購入に充てる。
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Research Products
(8 results)