2018 Fiscal Year Annual Research Report
The systematic consideration on the regulation of civil liability for credit rating agency
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15K03234
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
久保 寛展 福岡大学, 法学部, 教授 (70368984)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 格付機関 / 民事責任 / 格付機関規則 / EU法 / 格付機関の役割 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度として、主として格付機関の役割や民事責任に関して従前に論じた論文を体系的にまとめる作業に費やした。すなわち、事前の予備的考察である①「投資家に対する格付機関の契約責任―ドイツにおける『第三者のための保護効を伴う契約』法理を基礎として」同志社法学62巻6号477-515頁(2011)のほか、従前の「平成25年度~平成26年度科学研究費若手研究(B)『格付機関の法的責任と投資家の保護』【課題番号:25780081】」において扱った②「EU法における格付機関の民事責任規制の法的根拠」同志社法学68巻1号305-359頁(2016)および③「格付機関の格付に対する信頼と金融機関の取締役の責任―ドイツにおける経営判断原則との関係について」早川勝=正井章筰=神作裕之=高橋英治〔編〕『ドイツ会社法・資本市場法研究』(中央経済社・2016)370-394頁に加え、さらに、本研究期間内に取り扱った④「格付機関の歴史的生成過程」福岡大学法学論叢61巻3号575-612頁(2016)、⑤「格付機関に対する損害賠償の訴えの国際裁判管轄―EU法およびドイツ法の視点から」福岡大学法学論叢62巻3号529-557頁(2017)および⑥「格付機関の役割と法的規制―EU法およびドイツ法の視座」福岡大学法学論叢62巻4号835-881頁(2018)の6本の各論文である。体系的にまとめた結果として、最終的に『格付機関の役割と民事責任論―EU法・ドイツ法の基本的視座』(中央経済社・2019)という研究書を出版し、研究成果を公表することができた。
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Research Products
(3 results)