2018 Fiscal Year Research-status Report
知識資本蓄積の性質がもたらす経済成長パターンに関する理論研究
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15K03360
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
桑原 史郎 兵庫県立大学, 国際商経学部, 准教授 (20451685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 勝彦 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (50635018)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 内生的経済成長理論 / 動学分析 / 研究開発 / 人的資本蓄積 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年に研究代表者が開発した資本ストックを研究開発に投入する事によって資本蓄積主導成長とR&D主導成長の二つのレジームが出る(しかし遷移経路と定常状態は一つの)モデルにR&D効率性の可変性を入れる事で複数定常状態・複数パスを発生するモデルを構築,その各定常状態に対する動学の安定性分析を行い一部で非決定性等が発生するとともに大域的な非決定性は生じうる事を示した以下の論文がアクセプトされた。 "Multiplicity and Stagnation under the Romer Model with Increasing Returns of R&D" Economic Modelling, June, 2019 Vol.19, pp 86-97 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0264999318303079 引き続き,①Uzawa-Lucas modelに内生的な労働供給を導入した研究(東京福祉大の保原氏との共同研究),②Romer modelに外生的な模倣を導入した研究,③Romer modelに環境破壊によって既存の知識ストックが破壊される性質を導入する研究(筑波大学の奥島氏との共同研究),④技術進歩が生活を変えることによってストレス(不効用)を与える性質を伴う経済の厚生分析に関する研究するなど複数の論文を作成し,一部(①)は投稿に漕ぎ着けたがアクセブトには至らなかった。②~④等は一定の進展を見たが投稿には至らなかった。②に関しては動学的性質の整理に時間が掛かり,③に関してはモデルが拡散するために概念的整理を付けた所であり,④に関しては数値分析が必要になってきてその準備に着手した所である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目標である論文の査読付き雑誌での掲載許可を1本の論文で得られたので研究が順調に進展しているとは云えるものの,大幅な書き直しを要求されたことなどの為に思いの外時間がかかることとなり。また完成した他の研究では審査の結果不許可となり,また他の研究では完成に至らなかった等したため。
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Strategy for Future Research Activity |
論文の審査期間等はこちらから能動的に変え得るものではないので,計算速度やサーベイの速度,更には論文の執筆速度を,研究の効率性を模索しつつあげていく心算である。
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Causes of Carryover |
研究機関であるが査読プロセスが早くなってきているとは云えアクセプトを前提としたレフリーの審査の段階にはいると数ヶ月はかかり,改定要求が掛かるとかなりの全面改稿となることも多く時間が掛かることとなる。本プロジェクトに於いてもKuwahara(2017 JEZN)に於いてもKuwahara(2019 EM)に於いてもかなりの大巾改訂改訂が要求されて更に数ヶ月かかり切りになった。また事前より予想されたこととはいえ配偶者が病気で子供の面倒を主体的に見ながらの研究という制約もあった。
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Research Products
(1 results)