2017 Fiscal Year Annual Research Report
Economists' social activities in wartime and occupied Japan: The analysis of "Mitsutaro Araki Papers"
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15K03389
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
牧野 邦昭 摂南大学, 経済学部, 准教授 (20582472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小堀 聡 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (90456583)
恒木 健太郎 専修大学, 経済学部, 准教授 (30456769)
中井 大介 近畿大学, 経済学部, 准教授 (70454634)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 荒木光太郎文書 / 荒木光太郎 / 日本経済連盟会対外委員会 / 世界経済調査会 / 国民所得 / 国家資力研究所 / 女性と経済学 / 石橋湛山 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.平成29年6月の経済学史学会第81回大会(徳島文理大学)においてセッション「戦時期日本の経済調査活動―「荒木光太郎文書」の分析より」を組み、特に世界経済調査会および国家資力研究所における戦時期日本の経済調査活動の内容やそこにかかわった人物を取り上げて報告を行った。セッションではフロアを交えて活発な議論が行われた。 2.9月には科研費に基づく研究成果を発表する研究会を開催した。「荒木光太郎文書」の研究成果を通じて見た陸軍省戦争経済研究班(秋丸機関)の評価、および荒木光太郎が関わったナチス期の日独学術交流についての研究が報告され、外部研究者を交えて議論を行った。これらの成果は既に刊行済み、または30年度内に刊行予定である。 3.荒木光太郎と通貨制度研究会や金融学会、大蔵省戦時経済特別調査室などで交流のあった石橋湛山の経済思想の研究を昨年度に引き続き進めた。10月には日本経済思想史学会例会(慶應義塾大学)においてこれに基づく報告を行った。またその成果は29年度中に論文として刊行された。 4.荒木光太郎および「荒木光太郎文書」そのものについて扱った論文を執筆し、29年度内に刊行された学術雑誌および論文集に掲載された。 5.平成26年に刊行し、名古屋大学大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センター情報資料室ホームページに掲載されている『荒木光太郎文書解説目録』の増補改訂作業を行った。同解説目録の増補改訂版は30年度内に同ホームページ上で公開される予定である。
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Research Products
(12 results)