2015 Fiscal Year Research-status Report
災害復興下の被災地コミュニティのレジリエンス醸成に向けた実験経済学的研究
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15K03417
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
芦田 登代 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (80724898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 尚己 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20345705)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経済実験 / 被災地 / 地域コミュニティ / レジリエンス / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、被災地でフィールド実験と質問紙調査を組み合わせて、選考の変化を把握するものである。具体的には、2013年度に被災地で実施した経済実験の結果をベースラインとして活用し、より優れた成果を出すために継続・発展させるものである。本年度は次年度の実施に向けて、先行研究の調査やデータの解析手法やモデルの検討などを行った。また、ハーバード大学カワチ教授を交えてミーティングを行い、ベースライン調査の結果を深めるとともに、今後の進め方の確認や発展性について議論した。 具体的には、次のとおりである。 1)個人の選好と向社会性および地域コミュニティの理論的学術的知見と論点整理のため、先行研究のサーベイを行った。 2)データの解析手法や課題について、当該領域の研究者へのヒアリングや研究報告などを通じて把握した。既存研究の整理から得られた知見を整理し、理論・実証モデルを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度中に、ベースライン調査回答者への連絡体制の構築をする予定であったが、関係者への打診にとどまっている。しかし、大幅な遅れにはならないと考えており、次年度前半には構築できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は被災地で実験を実施する。研究方針や実験項目を吟味し、研究分担者や連携研究者と密に連絡を取り合うことで、研究を加速させたいと考えている。 また、成果の公表も進めていきたい。
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Causes of Carryover |
対象者との連絡構築等が次年度にもかかることになったため、繰り越すことになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
対象者の連絡構築のため、被災地への旅費や研究補助者への謝金等に充てる計画にしている。
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