2015 Fiscal Year Research-status Report
東南アジアと東欧自動車産業発展の比較研究:産業政策・生産ネットワーク・地域発展
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15K03496
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
夏田 郁 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 准教授 (60454972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 宏蔵 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 准教授 (10454513)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自動差産業 / 製造業 / チェコ共和国 / 東南アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、東欧・東南アジア自動車産業の文献調査を行った。東南アジア自動車産業に関しては、これまでの研究成果と併せ、タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・ベトナム5カ国の自動車産業比較研究「Comparative Policies for Automotive Development in Southeast Asia」を執筆し、書籍 Hansen ・ Nielsen(編)『Cars, Automobility and Development in Asia: Wheels of change』の第2章として、Routledge出版から平成28年度中に出版される予定となっている。
東欧自動車産業に関しては、研究代表者が研究専念制度を利用し、チェコのカレル大学で客員研究員として滞在し、資料収集及び現地の研究協力者2名とチェコ自動車産業の一次調査を行った。この訪問調査ではチェコ政府関連機関、自動車・部品工業会にてマクロデータの入手を行った。
なお、フォルクスワーゲンの排ガス不正問題で揺れるチェコの自動車関連企業(地場・ドイツ系)の訪問調査は困難であったため、日系自動車部品メーカーにターゲットを変更して訪問調査を行った。チェコには、約100社の日系製造業が進出しているが、そのうちの半数が自動車関連企業である。また、現地協力者の協力を得て、平成28年度に、自動車関連企業を中心とした、在チェコ日系製造業の技術移転に関するアンケート調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東欧地域に関しては、フォルクスワーゲンの排ガス不正問題により、地場及びドイツ系企業の訪問調査は困難であったが、在チェコにおける日系企業にターゲットを変更して研究を行っている。
東南アジア地域の研究に関しては、これまでの調査結果を精査するのと同時に新たな文献調査を行い、現在、論文を纏めている。よって、概ね順調に進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、東欧地域の自動車産業の文献調査を行う。また、8月~9月にチェコ共和国を訪問して、日系の自動車関連企業の訪問調査、2月~3月にスロバキア自動車産業の現地調査を行うことを計画する。
東南アジア地域に関しては、文献調査を行い、これまでの研究成果の取りまとめを行う予定である。なお、当初は平成27年にタイのフォローアップ調査及び平成28年に現地のアンケート調査実施を計画していたが、予算の減額により、実施不可能なため、3~4年次に他の東南アジア諸国と一緒にフォローアップ調査を行う予定に計画を変更する。
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Causes of Carryover |
残金(4万7千円)が比較的少額の為、平成27年度3月分の現地調査の旅費は精算しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
8-9月 研究代表者がチェコ共和国の調査 2-3月 研究代表者・研究分担者・研究協力者がチェコ・スロバキア共和国の調査 チェコにおけるアンケート調査の委託費用に使用する予定である。
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