2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K03503
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
永瀬 伸子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (30277355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水落 正明 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (50432034)
松浦 司 中央大学, 経済学部, 准教授 (50520863)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 少子化 / 東アジア / 女性労働 / 出産タイミング / 結婚タイミング / 賃金構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
採択が10月であったこと、また予算が縮小したことから、3年度目の国際会議に予算を回すため、今年度の予算利用は節約し、文献研究とデータ分析を中心とした研究を行った。女性の就業と結婚・出産、男女の賃金構造、保育、育児休業制度等の施策等と出生に関する国内外の先行研究を検討した。東アジアだけでなく、ドイツ、スペイン、イタリア等についても関連文献を集めた。また日本における都市と地方の女性の就業の違い、子どもを持つ負担感などをテーマとした科研研究会を行った。 次年度の利用を目指して複数の政府統計の個票申請の準備をすすめた。 研究成果であるが、配偶者サーチについては2015年6月7日の日本人口学会において、「配偶者選択仲介行動とその変化に関する分析」を研究代表者が報告した。また科研費は利用していないが、2015年8月9月にハーバード大学に滞在し、本科研の研究協力者と研究をすすめた。成果は2016年8月のAmerican Sociological Associationにおいて共著論文としての発表が採択された。また2016年1月に米国のAllied Social Science Association/Labor Employment and Relations Association/ American Economic Associationの学会においてDifference-in-Difference Analyses of the Effects of Family Policiesのパネルにはいり、研究代表者がThe Effects of a Short-Hour Option on Childbirth and Mothers’ Labor Supply in Japanを発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
採択が決まったのが10月であることから個票申請がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年6月に東アジア研究の国際会議で東アジアの女性労働と少子化に関するセッションに参加する(Association of Asian Studies、於同志社大学)。ここで海外の研究協力者に会い、来年度実施したいと考えている国際会議について相談する予定である。また2016年6月に日本人口学会における東アジアの少子化についての国際セッションで発表する。東アジアの研究者と意見交換をする予定である。2016年9月にはドイツで出産と就業に関する政策資料やデータを集める。同時に政府統計の個票申請をすすめている。また日本、中国、韓国データの分析とその成果の英語による発表を準備する。
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Causes of Carryover |
平成29年度に国際シンポジウムを日本で行うことを予定している。採択された予算は、当初の申請に比べて縮小しているので、27年度の予算を29年度の会議開催および海外研究者招へいの予算に回したいと考えている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度に年間200万円の予算を国際シンポジウムの開催のために確保したいと考えている。ゆえに初年度の予算は、採択後、ほぼ月1回のペースで開催した研究会開催に必要な旅費等を除いては、極力3年度目に回すこととした。
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Research Products
(10 results)