2017 Fiscal Year Research-status Report
医薬品研究開発の再構築-価格規制,R&Dマネジメント,プロジェクト評価,資金調達
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15K03524
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
姉川 知史 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 教授 (80159417)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 医薬品 / 研究開発 / 抗生剤 / 価格 / 研究開発 / マネジメント / 資金調達 |
Outline of Annual Research Achievements |
その第1の研究として,医薬品の価格規制とその需要について抗生剤,血圧降下剤の双方をサンプルとして使用した実証研究を継続した。 その第2の研究として,医薬品研究のR&Dマネジメントについて継続した。ここではバイオテクノロジーを活用した医薬品開発が世界において本格化していること,日本も同様であるが,相対的に遅れていること,このとき,新しい医薬品研究開発に関するモデルが生まれていることが判明した。併せて,その医薬品研究開発と地域集積の関係が重要であることが判明した。 その第3,第4の研究として,プロジェクト評価に関する研究を行った。日本の薬価規制による薬価低下が,新薬開発プロジェクトの経済的評価を低下させることと,研究開発主体のキャッシュ・フローを減少させることの2つの経路を介して研究開発を抑制させることが考えられる。それぞれの効果を分離して,その大きさの測定が必要なこと,さらにはその負の影響を回避する研究開発モデルの必要性が判明し,そのモデルを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究2において,新しいR&Dマネジメントとして,次の新しい研究の必要が生じた。第1は,企業内のプロジェクト・マネジメントの実態調査である。第2は,基礎研究のマネジメントのオープン・イノベーションの検討が必要なことが判明した。 研究の3,4においては,医薬品企業の研究開発投資において,価格抑制などの多様な要因が研究プロジェクトにどのように経済的価値を変動させるか,企業の現時点のキャッシュ・フローをどう変動させるかの2つの効果を分離して測定する実証研究の必要性が判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
R&Dマネジメントの研究として,代表的企業を対象とした事例研究を追加する。そこではプロジェクト・マネジメントとともに,M&A等,投資を重視した事例を追加検討する。 研究開発投資の実証研究として,R&D支出,特許等の成果指標を関連付けた投資理論にもとづく実証研究を行う。 さらに,オープンイノベーション,地域集積の二つを強調したモデルの整理を行う。
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Causes of Carryover |
補助事業期間延期を申請するとともに,追加研究一部を延期時期に実施する。研究方法を工夫することで,既存データが利用可能となり,当該年度に購入予定していたデータが購入不要になった。期間延長した年度の研究において使用するデータの購入を予定する。
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Research Products
(1 results)