2016 Fiscal Year Research-status Report
不足のなかの「消費社会」:ソビエトにおける消費財市場の発展
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15K03577
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 克美 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (50304069)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ソビエト / ジーンズ / 消費社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年9月7~15日、モスクワに出張し、ロシア国立図書館で資料を閲覧、コピーしたほか、ロシア国立経済文書館でもソビエト軽工業省の資料を閲覧、タイプした。また、複数の書店をまわり貴重な書籍を購入した。ファッション業界の調査機関であるFashion Consulting Groupで副所長のAnush Gasparyan氏と面会し、ソビエト時代のファッションについて意見を交換した。 平成29年2月14日~19日、モスクワに出張し、ロシア国立図書館で資料を収集したほか、複数の書店でソビエト史に関する書籍を購入した。Fashion Consulting Groupの副所長Anush Gasparyan氏とも再度面会し、今後の調査の協力を依頼した。世論調査機関の「レバダ・センター」で副所長のAlexey Grazhdankin氏と面会し、研究テーマについて議論し、平成29年秋の調査の実施にむけての相談を行った。氏からは、同僚のAlexey Levinson氏を紹介され、ディープ・インタビューの実施について協議に入った。 上記の資料収集とインタビューから、百貨店における家電の販売、自動車の特別な配分方法等については、ある程度の予測を立てることができた。また、消費の意味(ショッピングは快楽をもたらしたのか等)についても、インタビューで個人的見解を聞いた。これらをもとに、調査内容を再考する必要が出てきたため、平成28年度は予定していたアンケートの実施を見送った。現時点では、ディープ・インタビューのほうが効果的ではないかと考えている。 平成29年3月、「ソビエト・ジーンズの誕生」を『立命館経済学』に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度に、衣料・家電の獲得方法、百貨店の役割、消費の意味(ショッピングは快楽をもたらしたのか等)に関するアンケート調査を実施する予定であったが、実際の資料収集の段階で、様々な財についての資料を同時に目にすることもあり、資料収集に力を入れた。また、その過程で、予定していたアンケートを、ディープ・インタビューに変更したほうが良いとの考えに至った。平成29年2月に世論調査機関「レバダ・センター」で調査の協力依頼を行っており、平成29年秋には調査に入る方向で協議を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年2月に世論調査機関「レバダ・センター」で調査の協力依頼を行っており、平成29年秋には調査に入る方向で調整している。 平成29年6月に、「The Birth of Soviet Jeans」というタイトルで第二回比較経済学会国際会議(サンクトぺテルブルク)で報告を行う。
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Causes of Carryover |
平成28年度にアンケート調査を実施予定であったが、資料収集に力を入れたこと、また、ディープ・インタビューへの変更を検討し、準備に時間を要したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年2月に世論調査機関「レバダ・センター」で調査の協力依頼を行っており、平成29年秋には調査に入る方向で協議・調整している。
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Research Products
(1 results)