2016 Fiscal Year Research-status Report
プラットフォーム化の進展がもたらす協働と競争およびリスクについての研究
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15K03604
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
崔 英靖 愛媛大学, 社会共創学部, 教授 (70335884)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | プラットフォーム / 個人の情報行動 / モチベーション / 競争戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,近年の企業活動や個人行動では一般的になりつつある「プラットフォーム」の利用が,企業の競争行動や個人の消費・情報行動にどのように影響を与えるかを解明することである. 従来,プラットフォームについては営利企業との関連で用いられるものが多く,本研究も当初はそれを想定していた.しかし,個人的経験からプラットフォーム概念の有効性は営利企業に限定されるものではない可能性に気づき,2016年度は,新たな研究対象として「電子掲示板」という一種のプラットフォームを用いた希少疾患患者の情報行動の事例研究を行い,従来とは異なる形での医療の情報化の可能性について検討した. また,これまでの研究対象のプラットフォームの一つであるレストラン情報サービスについては,この領域の最近の動向についての分析をさらに進めて, 2017年7月開催の国際会議での発表に応募した結果,それが採択されて発表することが決定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
体調上の問題に加えて,通院が予想以上に長引いているために,当初予定していた事例研究(特に地方の情報サービス企業の事例)が十分に行えていない.
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Strategy for Future Research Activity |
体調上の理由のために,事例研究の側面が遅れているが,この入院・通院が契機となり,医療や福祉の世界における情報サービスにおいても各種のプラットフォームが活用できる可能性に気付いた. このため,医療や福祉の領域におけるプラットフォームの事例についての予備調査を今後も行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
体調上の問題と想定以上の通院延長のため,当初予定していた調査や学会活動が十分にできなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度については体調上の問題はかなり軽減していると考えられるので,これまでに行うはずだった調査や学会活動の遅れをカバーするための活動と共に,本来の予定の活動を実施していく.
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Research Products
(1 results)