2017 Fiscal Year Research-status Report
プラットフォーム化の進展がもたらす協働と競争およびリスクについての研究
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15K03604
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
崔 英靖 愛媛大学, 社会共創学部, 教授 (70335884)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | プラットフォーム / 個人の情報行動 / 競争戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,近年の企業活動や個人行動では一般的になりつつある「プラットフォーム」の利用が,企業の競争行動や個人の消費・情報行動にどのように影響を与えるかを解明することである. 2017年度は,これまでの研究対象のプラットフォームの一つであるレストラン情報サービスについて,利用者の最近の動向について分析し,これまでの分析結果と比較・検討した結果を国際会議で発表した.そこで得られた知見を加えて,利用者が各プラットフォームに求めるものについて検討した成果を国内学会で発表した.これは利用者側の情報行動の結果であると同時に,各プラットフォームがより多くの利用者を獲得するための競争優位にもつながっているものである. また,ソーシャルメディアというプラットフォーム上での個人の情報行動についての研究にも部分的にではあるが参加することを通じて,利用者の情報行動の変化と新しいリスクへの対応についての知見を得ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「おおむね順調に推移している」とも言えるが,当初の予定ではレストラン情報サービスについての国際会議での発表内容の年度内に学術雑誌へ投稿するはずであったが,年度末に開催された国内学会での発表の内容を反映させるために間に合わなかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
まずはレストラン情報サービスについてのこれまでの発表内容を集約して論文化する. また,当初計画していた事例調査を環境変化などを考慮して再検討し,有意義な事例については調査を再開する.
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Causes of Carryover |
当初申請していた補助事業期間中に予想外の入院と体調不要が発生したため,十分に活動できない期間があった. 当初の補助事業期間は3年間であったが,1年間の延長を申請し,これが許可されたので,配分された予算の残額を用いて当初予定していた研究計画を遂行する.
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Research Products
(3 results)