2017 Fiscal Year Annual Research Report
Leverage by information technology on management processes - Concrete recommendation of IT usage -
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15K03619
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
白田 由香利 学習院大学, 経済学部, 教授 (30337901)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 可視化 / サプライチェーン / リードタイム / インダストリー4.0 / I.O.T. / 在庫量 / 需要変動 / 価値創造 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は,情報技術活用のためには,企業のオペレーションの効率をいかに可視化すべきかを実践した。従来は可視化すべき情報を入手する方法が殆どなかったが,昨今ではI.O.T.及びIndustry4.0により自動的な大量データの入手が可能となる。そのデータが入手できた際にどのような可視化を行うべきか,日経の企業データ過去30年分を用いて示した。企業の効率改善のPDCAサイクルには,長期(2年毎),中期(1年毎),短期(4半期毎)の3種類があることを示し,それぞれのサイクルにおいて可視化を試みた。我々は,在庫量を毎日の売上量で割った数値を,LT(actual Leading Time)とし,その変化を上記3種のサイクルで視覚化した。対象は電気3社と自動車2社で行った。自動車会社のLTの安定性は予測できたことであるが,可視化により電気会社の売上の変動のパターンが大きく異なること,結果としてLTの変動パターンが大きく異なることが見えた。ISOMS 2017での発表により,海外の研究者もこうした可視化が初めて見るものであり,大いに効果が期待されることを確信した。 ドイツなどと行っているIndustry4.0のアンケートについては「INDUSTRY4.0に関する調査の結果:日本,ドイツの比較」のレポートをまとめ,アンケートに協力してくれた企業に送り,2回目のアンケートを実施してデータ収集を完了した。日常的な管理目標のどこにより焦点を当てているかはIndustry4.0に実践に少なからず影響すると思われる。日本は,品質,コストダウン,在庫削減,納期遵守を重視し,ドイツは装置の効果的利用,LTや納期短縮などのスピードを重視している。Industry4.0の狙いなどからいうと,Industry4.0の推進はドイツのほうがより管理ポイントにおける整合性がある,と言える。
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Research Products
(9 results)