2015 Fiscal Year Research-status Report
専門職非正社員への学習機会の提供が職務意欲へ及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
15K03637
|
Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
前田 卓雄 中村学園大学, 流通科学部, 准教授 (80719245)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 非正社員 / 学習機会 / 職務意欲 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究初年度ということもあり、今後研究を進めて行く上で必要な知見や情報を得るために、文献調査と非正社員として働く薬剤師のインタビュー調査を実施した。 文献調査では、次年度以降に実施を予定しているアンケート調査に向けて、組織行動や組織学習に関する文献や論文を中心に調査をおこなった。次に、インタビュー調査では、非正社員として働く延べ7名の薬剤師の協力を得て、質的調査を実施を行った。これらの質的データは、全て文書化を行っており、今後、研究を進めて行く上で有効な手がかりとなることが期待されている。今後は、職種の範囲を広げて、他の専門職非正社員においても実施することも必要となる。しかしながら、いづれにせよ、質的調査の実施で得られたデータから概念の抽出を行い、分析のフレームワークを早期に確立をすることが必要となる。これらの作業は、次年度以降の研究にとって欠かせないものであり、本年度は、そのための探索的な研究としての位置付けから、実施を行ったものである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、WEBを利用したアンケート調査によって得られたデータの分析を試みるものであり、そのためには探索的な調査を通じて概念を抽出する必要がある。本年度は、そのために必要なインタビュー調査を実施しており、次年度以降の研究を円滑に進めて行く上で必要となるため、今のところ本研究はおおむね順調に推移しているといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、本年度の質的調査の実施から得られたデータの分析を行って、まず、概念の抽出を行う。そして、それらを基に分析に必要なフレームワークの構築を行う。そして、概念の操作化を行った後、WEBによるアンケート調査を実施する。そして、これらの一連の研究の結果は、論文化を行うと同時にタイムリーな学会報告も合わせて実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
本研究では、分担研究者を依頼する予定であったが、当該年度において、その必要がはなくなったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度以降に実施するWEB調査の費用として充当する。
|